
埼玉県狭山市加佐志の茶園「奥富園」の茶畑で、4月21日(火)より、露地ものの新茶の摘み取りが始まった。狭山新茶は、4月下旬から市内のお茶屋に並び始める。
また、4月29日(水)開催の「狭山新茶まつり」でも購入可能だ。
新茶の特徴

4月21日(火)に摘んだ新茶
新茶は、年に数回ある茶の摘み取り時期の中で、その年の最初に収穫された新芽を使ったお茶のこと。
新茶は、苦みや渋みを感じるカテキンが少なく、甘味やうまみ成分となるテアニンが多く含まれるため、まろやかな味を楽しめる。秋冬と寒い時期に蓄えた養分が新芽にぎゅっと詰まっているため、ビタミンやミネラルなども多く含まれ、栄養価が高いといわれている。
また、若々しく、爽やかな香りも、採れたての新茶ならではのもの。1年中でも限られた時期にしか飲めない、季節の味を堪能できる。
さらに、縁起が良く、贈り物にもぴったり。昔から「初物は縁起が良い」とされているが、立春から数えて88日目、日付では5月初めごろの“八十八夜”に収穫された新茶は、特に縁起が良いと考えられてきた。「八十八夜に収穫した新茶飲むと長生きできる」という言い伝えもあることから、贈り物にもおすすめだ。
初日に「ふくみどり」収穫


「奥富園」の茶畑で「摘み子(つみこ)」を務めるのは、近所の主婦ら約30名。鮮やかに色づき15センチメートルくらいに伸びた新芽を慣れた手つきで丁寧に摘み取り、竹かごに入れていく。
4月21日(火)に収穫されたのは、狭山茶の埼玉県茶奨励品種の一つである「ふくみどり」。さわやかな香りとまろやかな甘みがあるのが特徴だ。収穫された茶葉はこの日のうちに荒茶にし、翌日には仕上げの作業を経て、4月25日(土)には店舗での販売が開始された。
園主である奥富雅浩さんに今年のお茶の出来を聞くと、「今年は3月の初旬に雨が降ったため、茶木が養分をしっかりと吸い上げ、作柄も良いことから味も期待できる」と話していたという。
