フレイルのセルフチェック方法
フレイルは進行すると日常生活機能の低下や転倒リスク増加につながるため、早期に兆候を自覚することが重要です。日常生活で取り組めるセルフチェック方法として、簡単に実施できる評価がいくつかあります。
握力
家庭用の握力計があれば簡単に測定できます。数値の低下はフレイルのサインです。
歩行速度
普段通りに歩いて、決めた距離(例:5m)を何秒で歩けるか測定します。歩行速度が遅い場合、身体機能低下のサインとなります。
ふくらはぎ
ふくらはぎの太さは、サルコペニア(筋肉量・筋力の低下)との関連で広く用いられています。 「指輪っかテスト」は、特別な器具を用いずに行えるチェック方法の一つです。両手の親指と人差し指で輪っか(指輪のような形)をつくります。輪っかにぴったり囲めない(隙間ができる)場合は、ふくらはぎ周囲が小さく、筋肉量が低い可能性があります。フレイルやサルコペニアのリスクが高まっているかもしれません。輪っかがちょうど合う/囲める場合は、基本的な筋肉量は保たれている可能性がありますが、定期的にチェックすることが大切です。輪っかよりふくらはぎが大きい場合、一般的には筋肉量が十分と考えられますが、活動量や疲労感など他の項目も併せて評価しましょう。
セルフチェック
フレイルは身体面だけでなく、精神的・社会的な側面も含まります。以下のような問いに答えてみることも有用です。
最近外出の回数が減っていませんか
食事を一人で取ることが多くなっていませんか
疲労感や活力の低下を感じますか
このようなセルフチェックを通じて、身体・生活機能の低下に本人が早期に気づくことが、フレイル予防の第一歩となります。
「フレイルの診断基準」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「フレイル」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
フレイルかどうか確認する方法はありますか?
木村 香菜 医師
フレイルはJ-CHS基準などを用いて評価されます。指輪っかテストや握力測定などの簡易チェックも目安になります。
フレイルの5つの評価項目は何でしょうか?
木村 香菜 医師
体重減少、疲労感、筋力低下、歩行速度低下、身体活動量低下の5項目です。
フレイルになりにくいBMIの基準はありますか?
木村 香菜 医師
高齢者ではBMI20~24程度が目安とされ、やせすぎはフレイルのリスクとなります。
親がフレイル予備軍かどうか診断してもらうには何科を受診したら良いですか?
木村 香菜 医師
まずはかかりつけ医や内科、老年内科への相談が適しています。
フレイルで寝たきりにならないためには何歳頃から予防すべきでしょうか?
木村 香菜 医師
50代頃から生活習慣を意識し、運動や栄養管理を行うことが望ましいです。メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防と管理を通じて、脳卒中、心臓病、腎臓病のリスクを減らし、または重症化を防ぐことが60歳~65歳以降のフレイルの予防につながります。

