結婚式の準備を進めていたある日、妊娠が判明。うれしい気持ちと同時に、体調への不安も抱えながら結婚式を迎えました。そんな中で、少し気になっていたのが、夫の友人たちのこと。私はこれまで一度も会ったことがなく、「面白い人が多い」という話しか聞いていませんでした。そして結婚式当日――その「面白さ」は、想像以上の形で発揮されることになったのです。
余興でまさかの「アンコール!」
結婚式の準備を進める中で、ふと私の会社の後輩の言葉を思い出しました。彼女は、とても歌が上手でした。ただ人前で披露する機会はなく、「いつか大勢の前で歌ってみたいんです」と、控えめに話していたのです。
せっかくなら、余興で彼女に歌ってもらいたいなと思って相談してみると、彼女は驚きながらも快く引き受けてくれました。
披露宴の中盤、彼女が歌い始めると会場の空気が一変。澄んだ歌声に、ゲストも思わず聞き入りました。
曲が終わり、大きな拍手が会場を包んだ瞬間――。
「アンコール!」
新郎の友人席から、ひときわ大きな声が響いたのです。
会場中が「アンコール!」の大合唱
一瞬ざわついた会場でしたが、周囲も盛り上がり「アンコール! アンコール!」と手拍子が広がっていきました。
予定外の展開に戸惑いながらも、司会者の方が「では特別にもう1曲いかがでしょうか?」とフォローし、後輩は驚きつつも再びマイクを握り、2曲目を披露してくれました。
無事に歌いきり、大きな拍手で余興は終了。これでひと安心、と思っていたのですが、アンコールの流れはここで終わりませんでした。

