陰茎がかゆい時、すぐに病院へ行くべき症状はどのようなものでしょうか?メディカルドック監修医がすぐに受診すべき症状と特徴的な病気について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「陰茎がかゆい原因」は何かご存じですか?対処法や考えられる病気を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
石川 智啓(医師)
2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科、名古屋大学医学部附属病院泌尿器科を経て、現在水野内科クリニックで勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。
すぐに病院へ行くべき「陰茎がかゆい」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
陰茎のかゆみに加えて腫れや痛みがある場合は、まず泌尿器科へ
かゆみが軽度で短期間で治る場合は心配いりませんが、次のような症状が見られた場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。例えば、かゆみに加えて腫れが激しくなったり、排尿時に強い痛みを感じたりする場合は、感染が進行している可能性があります。さらに、発熱を伴う場合は全身に影響を及ぼしている恐れがあるため、速やかな対応が求められます。
泌尿器科や皮膚科が適切な診療科ですが、どこに行けばよいかわからない場合は、まずは泌尿器科を受診するのが無難です。診察を受ける際には、症状がいつから出ているのか、悪化したタイミングなどを詳しく医師に伝えることが大切です。
「陰茎がかゆい」症状の特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「陰茎がかゆい」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
亀頭包皮炎
亀頭包皮炎は陰茎の先端(亀頭)と包皮に炎症が起こる状態です。原因としては、不十分な衛生状態、真菌(カンジダ)、細菌感染、アレルギー反応などが挙げられます。特に包茎の男性に多く見られ、かゆみ、赤み、腫れ、分泌物などの症状が現れます。
治療法としては、患部を清潔に保ち、真菌感染が疑われる場合は抗真菌薬が使用されます。症状が重い場合や改善が見られない場合は、泌尿器科または皮膚科を受診しましょう。早期の診断と治療が悪化を防ぐ鍵となります。
クラミジア
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる性感染症です。感染しても症状が出にくく、放置すると尿道炎を引き起こします。排尿時の痛みや陰茎からの透明な分泌物が特徴です。
治療には抗生物質が使用され、早期治療で完治します。しかし、放置すると不妊の原因になることもあります。症状が出たら速やかに泌尿器科を受診しましょう。パートナーも同時に検査・治療を受けることが重要です。
淋病性器ヘルペス
淋病は、淋菌という細菌が引き起こす性感染症で、排尿時の激しい痛みや膿のような分泌物が特徴です。性行為を介して感染し、男性では尿道炎、女性では骨盤内炎症を引き起こします。このように、放置すると重篤な合併症を招くことがあります。
抗生物質による治療が基本ですが、耐性菌の存在が課題となっています。症状があればすぐに泌尿器科を受診し、パートナーも含めた治療が必要です。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)による性感染症で、陰茎に小さな水疱が現れ、強いかゆみや痛みを伴います。水疱が破れると潰瘍ができ、排尿時に痛みを感じることがあります。抗ウイルス薬が使用され、早期治療で症状を軽減できますが、ウイルスは体内に潜伏し、再発することがあります。初感染時や再発時には泌尿器科や皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。
陰茎 陰嚢湿疹
陰茎湿疹は、アレルギーや刺激物が原因で発生する皮膚炎の一種です。かゆみ、赤み、乾燥、ひび割れなどが見られ、ひどくなると亀裂や痛みが伴うこともあります。汗や摩擦が悪化要因となります。保湿剤やステロイド外用薬で治療しますが、症状が長引く場合は皮膚科で診察を受けましょう。かゆみが強い場合は掻かないようにし、刺激の少ない下着を着用することが大切です。

