「バレット食道がん」の”4つの原因”はご存じですか?なりやすい人も医師が解説!

「バレット食道がん」の”4つの原因”はご存じですか?なりやすい人も医師が解説!

バレット食道がんの原因

胃食道逆流症

バレット食道がんの最も重要な原因は、慢性的な胃食道逆流症です。胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜が持続的な炎症にさらされ、正常な扁平上皮から胃型の円柱上皮へと変化します。この変化した粘膜(バレット食道)からがんが発生するリスクが高まります。とくに全周に3cm以上あるバレット食道はがんの発生リスクが高いです。胃食道逆流症では、胸やけ、酸っぱいものが上がってくる感じ(呑酸)、喉の違和感、慢性的な咳などの症状が現れます。これらの症状が長期間続くと、バレット食道やバレット食道がんのリスクが高まります。胃食道逆流症の症状がある場合は、消化器内科を受診してください。症状の頻度や持続期間、食事との関連について詳しく説明することが重要です。症状が軽度でも、長期間続いている場合は一度検査を受けることをお勧めします。

肥満・メタボリックシンドローム

肥満、特に腹部肥満は胃食道逆流症のリスクを高める重要な因子です。腹部の脂肪が増加すると胃内圧が上昇し、胃酸の逆流が起こりやすくなります。また、メタボリックシンドロームに伴うインスリン抵抗性も、バレット食道がんのリスクを高めると考えられています。肥満やメタボリックシンドロームそのものに特有の症状はありませんが、胃食道逆流症を併発しやすいです。高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病も起こりやすくなります。肥満の管理には内科(内分泌代謝内科)での相談が有効です。BMIや腹囲の測定、生活習慣の見直し、必要に応じて治療が検討されます。緊急性は低いものの、長期的な健康維持のために早めの対策が重要です。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌はウレアーゼと呼ばれる酵素を産生し、胃酸を中和することによって胃に生息しています。ピロリ菌は萎縮性胃炎を起こし、胃潰瘍や胃癌の発生母地となるため、ピロリ菌感染が判明した場合は除菌治療がすすめられます。しかし、ピロリ菌を除菌すると、相対的に胃酸が強くなり、胃食道逆流症が増え、それによりバレット腺癌の発生が増加すると予想されています。とはいえ、ピロリ菌は胃がんの最大のリスク因子であり、除菌による胃がん予防のメリットは非常に大きく、バレット食道がんのリスクを懸念して除菌をためらうべきではありません。ピロリ菌除菌後に胸やけなどの症状が出た場合は、胃食道逆流症を抑える治療薬がありますので、主治医に相談しましょう。

喫煙

バレット食道がんにおいて喫煙者は非喫煙者と比較し、約2倍の発がんリスクがあるとされています。喫煙の用量に依存して発がんリスクが高い一方で、禁煙による発がん予防効果も報告されています。喫煙の生活習慣がある方は特に注意が必要です。禁煙したいのに自分だけでは難しいという方は禁煙外来で相談することをおすすめします。

バレット食道がんになりやすい人の特徴

中年男性・白人種

バレット食道がんは男性に多く発症します。特に白人男性での発症率が高いことが知られています。日本人では比較的少ない疾患です。年齢や性別は変更できない危険因子ですが、該当する方は定期的な健康診断での内視鏡検査を受けることが重要です。また、胃食道逆流症の症状がある場合は、早期の治療開始が予防につながります。加齢により食道の運動機能が低下し、胃酸の逆流が起こりやすくなることが一因と考えられています。該当する年代の男性は、消化器内科での定期的な検査を受けることをお勧めします。

胃食道逆流症がある方

長期の胃食道逆流症はバレット食道・バレット食道がんの重要な危険因子です。特に週に2回以上の胸やけがある場合はリスクが高まります。胃食道逆流症に対しては、胃酸を抑える作用のある内服治療が効果的です。また、禁煙は最も重要な予防策の一つです。生活習慣の改善として、食後すぐに横にならない、頭部を高くして就寝するなどの工夫も有効となります。長期間の酸逆流により食道粘膜が慢性炎症を起こし、バレット食道へと変化することが原因です。長期間の胃食道逆流症がある場合は、消化器内科で内視鏡検査を受けましょう。症状の持続期間、治療歴について詳しく説明してください。定期的な内視鏡検査が推奨される場合があります。

食生活・生活習慣

高脂肪食、辛い食べ物、アルコール、カフェインの過剰摂取は胃食道逆流症のリスクです。また、大食い、早食い、就寝前の食事も逆流のリスクを高めます。運動不足や過度のストレスも間接的に影響します。食事内容の見直し、小分けして食べる、食後2-3時間は横にならない、アルコールやカフェインを控える、適度な運動を行うなどの生活習慣の改善が効果的です。これらの食生活や生活習慣は、下部食道括約筋の機能を低下させたり、胃酸分泌を増加させたりすることで、胃食道逆流症を引き起こしやすくします。消化器内科や内科で生活習慣に関する相談をしてみましょう。食事日記をつけておくと、どのような食品が症状を悪化させるかがわかりやすくなります。管理栄養士による栄養指導を受けることも有効です。

配信元: Medical DOC

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