女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。30日に放送される第24回の見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第24回(4月30日放送予定)ポイント
1期生がそれぞれの日曜を過ごすなか、直美は大山捨松(多部未華子)を訪ねる
りん、訪問先で「シマケン」島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と出会う
2人は翻訳について相談→門限時間が近づく
朝ドラ「風、薫る」第5週「集いし者たち」(第21~25回)ストーリー展開
梅岡女学校付属看護婦養成所の初日、第1期生7人が教室に集まった。注目を集めたのは、女性が髪を切ることがご法度だった時代におかっぱ頭で現れた直美。校長の梶原敏子(伊勢志摩)に理由を問われた直美は、捨て子という生い立ちを明かし、煩わしい出身や未来を断ち切るために髪を切ったと告白。「私のような何ももたない女が生きていくためにはトレインドナース、看護婦になるしかないと思い、この養成所に入りました」と覚悟を述べた。
同期は、玉田多江(生田絵梨花)、泉喜代(菊池亜希子)、東雲ゆき(中井友望)、柳田しのぶ(木越明)、工藤トメ(原嶋凛)の5人に、りんと直美を加えた7人。背景はさまざまだが、自己紹介で早くも対立が生まれる。「生きるため」という直美と「暮らしのため、看護婦の服が着たいからなどという半端な考えで来た訳ではありませんから」という多江。初日から火花を散らす2人をりんがなだめるなか、子爵令嬢のゆきが「ナイチンゲール女史は深い慈しみを持った優しい人ですわ!」と声を張り上げ、一同を驚かせた。ゆきはフローレンス・ナイチンゲールに憧れ、女学校を退学して養成所に入学していた。
そんななか、看護を担当するスコットランド人教師の来日が遅延。教師は英語の本「NOTES ON NURSING」を2冊渡し、「私が到着するまでに、最後の章の意味を理解するまで、読みなさい。それが私の最初の授業です」という課題を出した。英語が得意な多江と直美は対抗心をむき出しで、クラスは2人を中心とした2班に分かれて翻訳に取り組むことになった。
多江は翻訳に苦戦し、「The very alphabet」の意味が理解できない。直美は「頭の固い人には訳すの難しいだろうね。アルファベット。日本語で『いろは』。看護婦のいろは、看護婦の基本って訳せばいいのに。ざまあみろ」と毒づく。見かねたりんが直美に助言を促すが、直美は「みなしごの私からなんて教えてほしくないでしょ。奥医師様のお嬢さまは」とはねのける。りんは「髪と一緒にいろいろ断ち切ったって…そう自分に嘘ついてるみたいで、かえって疲れそう」と本音を漏らしてしまう。直美は「でれすけ」と言い捨て、その場から出て行った。
1期生たちは、頻出する「observe」の意味が理解できず、翻訳は難航。この単語の解釈を巡り、境遇や養成所に入った動機が異なる7人の意見が合わない。
その頃、りんの母・美津(水野美紀)は「瑞穂屋」の清水卯三郎(坂東彌十郎)のもとを訪ね、自分を雇ってほしいと頼んでいた。
養成所。りんは時間もないことから全員で助け合って訳そうと持ちかけるが、直美と多江は「結構」と口をそろえた。独学で英語を身につけた直美は、甘えの見える仲間たちに厳しい言葉を投げつけ、りんも「どんなにきっかけが不純でも、看護婦になりたいと思うんなら私たちは同志です」と訴えるが、それぞれが言いたい放題で、課題の終わりは見えず、気まずい雰囲気のまま待ちに待った初めての日曜を迎えた。
りんは直美とトメを自分の家に誘った。故郷の親兄弟に贈る物を見たいというトメに直美は「物見遊山に東京に来たの?」ときつい言葉を投げる。りんは「やっぱり私、間違ってなかった。直美さん。嘘つきです。嘘つきで不細工」と語気を強め、「不幸ぶって不細工。苦労を自慢に使うのも。英語ができるならみんなに教えて、1人でもいい看護婦が増えるほうがいいんじゃないですか?」と訴える。直美は「私が、生きるために必死に身につけた知識をくれくれ欲しがるのは、卑しくないの?」と反論。りんは、病やケガに苦しむ人に直美の苦労は関係ないとし、「いい子ぶって」という直美に「私はただ、看護婦になるならもう少し人に優しく…」と言い返してしまう。「優しくない私は看護婦に向いてないってこと!?」と苛立つ直美は、りんの正論がきれいごとにしか聞こえなかった。1人になった直美は鹿鳴館を辞めたあの日、涙を流しながら自分で髪を切った日のことを思い出した。牧師の吉江善作(原田泰造)が泣きながら髪を切ってくれた。
結局りんは1人で帰宅。娘の環(英茉)は元気で、美津は瑞穂屋で働き始めていた。りんは美津と話しているうちに、直美が自分を助けてくれたことを思い出す。そして、直美に言ってはいけないことを言ってしまったと後悔した。その頃、直美は大山の邸宅を訪ねていた。
朝ドラ「風、薫る」第24回見所
それぞれの日曜を過ごす生徒たち。直美は捨松に翻訳の相談をするため、大山家へ。りんも娘の環と訪れた「瑞穂屋」で偶然シマケンに会い、翻訳の相談をする。まもなく寮の門限の時間が近づき…。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

