バレット食道がんの検査法
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
消化器内科や内視鏡科で行われる最も重要な検査です。口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸を直接観察します。バレット食道がんの診断には欠かせない検査で、疑わしい部位があれば生検(組織採取)も同時に行います。通常は外来検査として行われ、入院の必要はありません。検査時間は10-15分程度で、鎮静剤を使用した場合は1-2時間の安静後に帰宅できます。生検を行った場合でも、特別な処置がなければ当日帰宅可能です。
CT検査・PET-CT検査
放射線科で行われる画像検査です。CT検査では胸部から腹部の断層画像を撮影し、がんの進展範囲や他臓器への転移を評価します。PET-CT検査では全身のがんの分布を調べます。通常は外来で検査することが可能です。CT検査は30分程度、PET-CT検査は数時間程度で終了し、当日帰宅できます。造影剤を使用する場合は、アレルギーの有無を事前に確認し、検査後しばらく経過観察することがあります。
超音波内視鏡検査(EUS)
消化器内科や内視鏡科で行われる専門的な検査です。内視鏡の先端に超音波装置がついた特殊な内視鏡を用いて、食道壁の詳細な構造や深達度(がんがどの程度深く浸潤しているか)を評価します。この検査を用い、治療方針の決定に必要な重要な情報を得ることができます。外来で行われることが多く、入院は通常必要ありません。検査時間は20-30分程度で、鎮静剤を使用することが多いため、検査後1-2時間の安静が必要です。検査結果は当日または後日説明されます。
バレット食道がんの治療法
内視鏡的治療
消化器内科や内視鏡科で行われる低侵襲治療です。早期のバレット食道がんに対して、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われます。がん病巣を内視鏡下で切除する治療法で、開腹手術に比べて体への負担が少ないのが特徴です。数日から1週間程度短期入院を必要とします。治療前日に入院し、治療翌日または翌々日に退院することが多いです。合併症がなければ、比較的早期の退院が可能です。退院後は定期的な外来通院が必要です。定期的な内視鏡検査を行い、治癒状況や再発の有無を確認します。その後は年1-2回の定期検査を継続します。
外科手術
消化器外科で行われる根治的治療です。バレット食道がんは食道下部に発生するため、食道下部切除と胃上部切除を組み合わせた手術が行われます。開胸開腹手術または胸腔鏡・腹腔鏡を用いた低侵襲手術があり、患者さんの状態に応じて選択されます。手術は入院治療として行われ、入院期間は数週間程度です。術後の経過により延長することもあります。手術前日に入院し、手術翌日から徐々に食事を開始し、全身状態が安定してから退院となります。退院後は定期的な外来通院が必須です。定期的な血液検査、画像検査、内視鏡検査により再発の有無を確認し、必要に応じて栄養指導も行われます。
化学療法・放射線療法
腫瘍内科、消化器外科、放射線科で行われる全身治療です。進行したバレット食道がんに対して、抗がん剤による化学療法や放射線照射による放射線療法が行われます。手術前の補助療法として行われることもあります。化学療法は外来通院で行われることが多く、副作用の管理のため短期入院が必要な場合もあります。放射線療法も外来で行うことが多いです。治療期間中は週数回の定期通院が必要です。血液検査による副作用のチェック、全身状態の評価、必要に応じた支持療法が行われます。また、治療終了後も定期的な効果判定と経過観察のための通院が継続されます。

