結婚生活が長くなると、「大きな不満はないけれど、少し気になること」が増えてくるものです。わが家の場合、それは台所でのスリッパ問題でした。ほんの小さなことのはずなのに、少しずつイライラが募っていった私と、思いがけない出来事をきっかけに変化があった夫のお話です。
夫婦でかみ合わない台所ルール
夫は料理も洗い物も積極的にしてくれる、とても協力的な人です。仕事で疲れている日でもキッチンに立ってくれるので、感謝しています。
ただ、台所の細かな使い方については、どうしても感覚が合わないところがありました。たとえば、ふきんは使ったら洗剤で洗ってほしいことや、シンクを使った後は軽く流しておいてほしいことなど、挙げ始めるといくつもあります。
とはいえ、細かいことまで口うるさく言うのも違う気がして、普段はなるべく文句を言わないようにしていました。
どうしても気になる「スリッパ問題」
そんな中でも、どうしても気になっていたのが、夫が台所でスリッパをはかないことでした。炒め物や揚げ物をすると、床にはどうしても油が跳ねます。そのまま靴下で油を踏んで家の中を歩くと、床がうっすら曇ったようになり、滑りやすくなってしまうのです。
「ほかの場所ではともかく、台所ではきちんとスリッパをはいてほしい」と何度か伝えてみても、夫は「ごめん」とその場では反省するものの、時間が経つと忘れてしまいます。
汚れた床を拭くうちに、私は「このルールはなかなか伝わらないのかもしれない」と、半ば諦めかけていました。

