お金の価値観は、たとえ夫婦でも違うもの。どれくらい節約するか、何にお金を使うか、バランスに悩む家庭も少なくありません。ただ、相手の考えが分からないままだと、すれ違いは大きくなるばかりです。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
いつだって「高い!」が口癖の夫
結婚して15年、夫は昔からとにかくケチでした。
良く言えば倹約家なのかもしれませんが、誕生日プレゼントも、子どもたちの習い事も、旅行も、値段を聞いた夫の反応はいつもこうです。
「高い!」
家族の楽しみにすらお金を惜しむ様子に、私は何度も苛立ちを覚えていました。
通帳に並んだ数字にびっくり
先日、夏休みの旅行を節約しようとする夫に呆れた私は「子どもたちも楽しみにしているし、たまにはいいでしょ。どうしてそんなにケチるの?」と詰め寄りました。
ブスッとしながら、夫が黙って差し出したのは、一冊の通帳。
そこに記されていたのは、私の想像を遥かに超える金額の貯金でした。
「どうしてこんなに……」
そう尋ねると、夫は真っ直ぐ私を見て言いました。
「もし俺が先にいなくなっても、お前と子どもたちが困らないようにしたいんだ。それに、お前は身体が丈夫じゃないだろ。無理して働き続けなくていいように、いつ辞めても大丈夫なようにしておきたい。それだけだよ」
夫は30代の頃から、私と子どもたちの未来をずっと考えてくれていたのです。

