いびきは改善できる? 対策と治療法
編集部
いびきが気になる場合、日常生活でできる対策はありますか?
表先生
軽度の場合や睡眠時無呼吸症候群のリスクが低い場合には、生活習慣の見直しが有効です。横向きで寝る、抱き枕を使う、寝る前のアルコールを控えるといった工夫で、気道の閉塞(へいそく)を防ぎやすくなります。また、過体重の人は減量によって、いびきが改善するケースもあります。
編集部
治療が必要になる基準について教えてください。
表先生
症状や検査結果に応じて治療方針を決定し、中等度以上の場合はCPAP(持続陽圧呼吸療法)が必要になります。軽症のケースでは生活改善に加えて、マウスピースを用いて気道の確保を図ることがあります。
編集部
CPAPとは、何ですか?
表先生
睡眠時にマスクを装着して、睡眠中の気道の閉塞を防ぎ、安定した呼吸状態を保つ治療法です。中等度以上の睡眠時無呼吸症候群の場合、保険適用され、睡眠中の無呼吸が軽減されることにより、睡眠の質の改善が期待できます。継続することで、いびきの軽減だけでなく、睡眠の質の改善や日中の眠気の軽減、さらには血圧の安定や心血管疾患の発生率低減にもつながる点が特徴です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
表先生
いびきは単なる“音の問題”ではなく、体からの大切なサインの可能性があります。特に大きないびき、呼吸が止まる、日中の強い眠気を伴う場合は、睡眠時無呼吸症候群が隠れているかもしれません。放置すると高血圧や心血管疾患、交通事故リスクの増加にもつながるため、早めの評価と適切な治療が重要です。現在は簡便な検査で診断が可能で、治療によって生活の質が大きく改善することも少なくありません。「ただのいびき」と自己判断せず、気になる症状があれば一度医療機関に相談してください。
編集部まとめ
いびきは単なる音の問題ではなく、気道の狭窄や呼吸状態の変化によって生じます。睡眠時無呼吸症候群が隠れているケースもあり、放置すると全身の健康に影響を及ぼす恐れがあります。気になる症状がある場合は生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関の受診を検討してください。
参考文献
日本睡眠学会ホームページ睡眠障害の基礎
睡眠時無呼吸症候群(SAS)診療ガイドライン2020

