私の宝物を簡単に否定したママ友
実は、この「無理」という言葉を投げかけられるようになったのは、ここ1か月半ほどのこと。最初は冗談だと思って受け流していましたが、会うたびに、しかもだんだんとトーンが強まってきているのです。
「だって、あんなに走り回って……。見てるだけで疲れちゃう。望は手がかからないから助かってるけど、あんなに動く子が自分の子だったら、私、ノイローゼになっちゃうかも!」
由美子ちゃんは「私って正直でしょ?」と言わんばかりの顔でこちらを見ています。人には相性がある。それは分かります。私も、もし望ちゃんが自分の子だったら、あの激しいかんしゃくに毎日付き合うのは正直しんどいな、と思うことはあります。でも、それを親である彼女の前で口に出したことなんて、ただの一度もありません。
それがマナーだし、何より相手の宝物を否定するようなことは、絶対にしてはいけない。そう思っていた私にとって、彼女の言葉はあまりにも無遠慮で、鋭いトゲのように胸に刺さったのでした。
あとがき:沈黙はマナーか、それとも弱さか
育児スタイルや子どもの特性は家庭それぞれ。だからこそ、親同士の会話には「踏み込んではいけない境界線」があるはずです。由美子ちゃんの放った「無理」という言葉は、その境界線を土足で踏み荒らすものでした。波風を立てたくない冴香の葛藤は、多くのママが経験する「友人関係の歪み」の始まりを描いています。相手の宝物を否定されたとき、私たちはどう振る舞うべきなのか。静かな怒りが募る幕開けです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

