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愛情が裏目に…「人間のごはん」で起こる猫のトラブル例【獣医師執筆】

愛情が裏目に…「人間のごはん」で起こる猫のトラブル例【獣医師執筆】

「ちょっとだけ」の積み重ねが肥満と偏食を招く

飼い主の膝の上でテーブルの料理を見つめる猫

飼い主が食べているものを欲しそうに見つめる猫の目に負けて、ついひと口あげてしまう。そんな経験、ありませんか?しかしこの「ちょっとだけ」が習慣になると、猫の健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。

まず第一に問題となるのが「カロリーオーバー」です。猫の1日の必要カロリーは、体重約4.5kgの成猫でおよそ250〜300kcal程度。人間用の食べ物はこの数値に対して非常に高カロリーなものが多く、例えばチーズひとかけ(約100kcal)を与えるだけで、必要量の半分以上を満たしてしまうこともあるのです。これが日常的になると、猫はすぐに太ってしまい、肥満にともなう糖尿病や関節疾患のリスクも高まります。

さらに、人間のごはんを与えることは「偏食」や「わがまま食い」の原因にもなります。いつものキャットフードを食べなくなり、「人間のごはんがもらえるまで食べない」ような状態になってしまうケースも。結果として必要な栄養素が不足し、健康維持に支障をきたす恐れがあります。

消化不良や中毒の危険がある食材も…

テーブルのお皿越しに正面を見つめる猫

人間の食べ物の中には、猫にとって消化が難しい、あるいは中毒を引き起こす成分を含むものも少なくありません。

例えば、玉ねぎやニンニクは少量でも血液中の赤血球を破壊し、貧血を引き起こすことがあります。チョコレートやカフェイン、ブドウやレーズンも猫にとっては危険な食べ物です。特にチョコレートに含まれるテオブロミンは心臓や神経に悪影響を及ぼす可能性があり、少量でも嘔吐やけいれんなどの症状が出ることがあります。

また、私たちが普段食べる料理は、塩分や調味料が加えられていることが多く、それらが猫の腎臓や消化器に負担をかける原因にもなります。猫の腸内環境は繊細で、人間の食事に含まれる脂肪や香辛料が下痢や嘔吐を招くケースもあります。特に、普段と異なる食材を突然与えると、腸内細菌のバランスが崩れて消化不良を起こすリスクが高まります。

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