麻酔ありの胃カメラ後の症状例
喉が痛い・違和感がある
胃カメラの挿入では、細い内視鏡が喉を通過するため、一時的に粘膜がこすれて軽い炎症が起こることがあります。その結果、検査後に「喉がイガイガする」「飲み込むと少し痛い」といった違和感が残ることがあります。多くの場合は数時間〜半日ほどで自然におさまり、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。温かい飲み物を少量ずつとったり、喉に負担の少ない食べ物から始めたりすることで、症状の改善を助けられます。
だるさ・眠気が残る
静脈麻酔(鎮静剤)を使った場合は、薬の効果がゆっくりと抜けていくため、検査終了後もしばらくは体が重く感じたり、眠気が続いたりすることがあります。とくに検査直後は、呼びかけられると返事ができる程度の軽い覚醒状態が続くことがあり、十分に回復するまで時間が必要です。この眠気は自然に取れていくもので、心配する必要はありません。ただし、麻酔の影響で判断力が鈍っている可能性があるため、当日は車の運転や集中力を必要とする作業は避け、できるだけゆっくり過ごすことが勧められます。
麻酔ありの胃カメラに後遺症はある?
胃カメラで用いられる麻酔は、通常は体内で速やかに代謝される安全性の高い薬剤です。そのため、静脈麻酔を使用しても長期的な後遺症が残ることはほとんどありません。まれに、強い眠気が長く続いたり、軽いめまいが一時的に残ったりすることがありますが、時間とともに自然に改善していきます。呼吸が弱くなるなどの重い副作用が起こることは極めて少なく、医療機関ではこうしたリスクに備えて適切なモニタリングが行われています。検査後に心配な症状がある場合は、診療した医療機関へ早めに連絡し、確認することで安心して過ごすことができます。
「胃カメラ」で見つかる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「胃カメラ」で見つかる病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
胃炎
胃炎は、ストレスやピロリ菌、薬剤などが原因で胃粘膜に炎症が起こる病気です。胃痛や胃もたれ、吐き気が続くときは受診が必要です。症状が軽くても慢性化することがあるため注意が必要で、消化器内科で診断と治療を行います。
胃潰瘍
胃潰瘍は胃酸の影響で胃の壁が深く傷つく病気で、みぞおちの痛みや背中への放散痛がみられます。ピロリ菌感染や薬の影響が原因となることが多く、薬物治療が中心となります。痛みが続く場合や出血が疑われるときは、早めに消化器内科を受診しましょう。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、胃酸が十二指腸の粘膜を傷つけて痛みを起こす疾患です。食後よりも空腹時に痛みが強くなることが特徴で、原因としてピロリ菌やストレスが挙げられます。治療は薬物療法が中心で、症状が続く場合は消化器内科での検査が必要です。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流して炎症を起こす病気で、胸やけや喉の違和感が代表的な症状です。肥満や加齢、姿勢なども発症に関わります。症状が長引く場合は生活改善と薬物治療が必要で、消化器内科での診察が適切です。
胃がん
胃がんは胃の粘膜にできる悪性腫瘍で、早期は自覚症状が乏しいことが多く、進行すると食欲低下やみぞおちの痛みが現れます。早期発見が治療成績に大きく影響するため、定期的な胃カメラが重要です。疑わしい症状がある場合は速やかに消化器内科を受診しましょう。

