筆者の友人Kから聞いたエピソードです。小学4年生の息子さんが毎年、自分のお小遣いでケーキを買ってきてくれるそうなのですが、なぜか去年も今年も冷蔵庫に入っていたのは“ぐちゃぐちゃ”になったケーキ。そんな不器用さが、なんとも愛おしいお話です。
初めての“ぐちゃぐちゃケーキ”
去年の母の日、小学4年生の息子がこっそりケーキを買って帰ってきてくれました。
直接「ありがとう」と言ったり、手渡ししてくれたりではなく、
冷蔵庫の中に、そっと箱が入っていました。
ところが、箱を開けてみると、ケーキは見るも無惨な状態。袋をぶんぶん振り回してしまったらしく、クリームもフルーツもぐちゃぐちゃでした。
思わず笑ってしまったものの、私のためにお小遣いで買ってきてくれたことがうれしくて、見た目なんてどうでもよくなるくらい幸せな気持ちになったのを覚えています。
去年の失敗を活かしたはずが……
そして今年の母の日。
帰宅後に冷蔵庫を開けると、そこに入っていたのは、去年よりは形が残っているけどやっぱり“形の崩れたケーキ”。
去年の失敗を活かし、今度は自転車のカゴにそっと入れて、気をつけて運んだものの、
途中で友達に会い、少し遊んでいる間に自転車が倒されてしまったそうです。
2年連続で同じ光景に、私は思わず吹き出してしまいました。
「いつかきれいなままのケーキが来る日があるのかな」

