意思疎通を図るためのポイント

犬にとって分かりやすいのは、言葉そのものよりも、「その言葉のあとに何が起こるか」が一貫していることです。たとえば「おいで」と呼んだあとに毎回いいことが起きるなら、その言葉はどんどん好きになっていきます。
反対に、呼んだあとに爪切りや叱ることが続くと、「呼ばれても行かないほうがいい」と学習してしまうこともあります。つまり、言葉で意思疎通をしたいなら、「その言葉は安心できる」「予測しやすい」と犬が感じられるようにすることが大切です。
日常の中で、言葉と出来事をきれいにつなげていくことが、伝わる関係を作るコツです。
しつけで気をつけたいポイント

犬に言葉を覚えてもらうときは、「たくさん教えること」よりも、「伝わりやすい形で続けること」のほうが大切です。焦って一度に進めようとすると、犬も飼い主も混乱しやすくなります。
しつけをスムーズに進めるためには、毎日の関わり方の中でいくつか意識しておきたいポイントがあります。
1回の練習は短時間にして、集中が切れる前に終える できた瞬間にすぐ褒めて、「今の行動が正解」と伝える 家族で使う言葉やルールをそろえて、犬を混乱させない 叱るよりも、成功しやすい環境を整えることを優先する うまくいかないときは難易度を下げて、成功体験を増やす 犬が疲れているときや落ち着かないときは、無理に続けないしつけは、犬に我慢をさせる時間ではなく、「こうすると分かりやすい」「これなら安心してできる」と感じてもらう積み重ねです。できる形を丁寧に増やしていくほうが、結果として早く伝わりやすくなるでしょう。

