お互いの苦労を認め合う関係を築きたい
それからの私は、彼女と無理に付き合うのをやめました。 保育園で会えば挨拶はしますが、それ以上の深入りはしません。彼女も、以前のように私を捕まえて息子を攻撃してくることはなくなりました。
「ママ! 見て、ダンゴムシ!」
泥だらけになって笑う壮一を見て、私は確信します。 この子の元気なところも、落ち着きがないところも、すべてがこの子の個性。誰に何と言われようと、私にとっては世界で一番愛おしい、かけがえのない存在です。
子どもの数だけ、大変さの形がある。 それを「無理」と切り捨てるのではなく、「お互い大変だよね」と笑い合える。そんな当たり前で、温かい関係を築ける人たちを、これからは大切にしていこうと思います。
「待ってよ、そうちゃん! 転ばないでね!」 私の声は、晴れ渡った空にどこまでも高く響いていきました。
あとがき:正解のない育児を、笑い合える場所へ
物語の結末は、復讐の快感ではなく、静かな「悟り」と「解放」で締めくくられます。どの子にも大変な面があり、愛すべき面がある。それを「無理」と切り捨てるのではなく、多面性を認め合うことの大切さを冴香は再確認しました。他人の評価に振り回されず、泥だらけの息子を抱きしめる彼女の姿は、育児に奮闘する全ての女性へのエールです。本当の意味で心地よい人間関係とは何か、深く考えさせられます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

