最初の転機となった『ロンドンハーツ』
2010年代はほとんどバラエティタレントのイメージしかなかったのではないでしょうか。さらに忌憚なく言うならば、テレビなどメディアへの露出が少なく、バラエティタレントとしても売れっ子とは言い難い時期もありました。実際、「SDN48」卒業から1年が経った2013年には、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で有吉弘行さんに進路相談をするという企画に登場。パチンコ番組ぐらいしか仕事が来ないことへの不安と焦りを吐露していたほどです。
ただ、このとき有吉さんから「だったらそのパチンコ番組全力でやれよ! バーカ!」と愛ある説教を喰らったことで気持ちを入れ替え、どんな仕事でも全力で取り組むようになったのだとか。
『ゴッドタン』で“跳ねた”芸人完コピ
この『ロンドンハーツ』での有吉さんへの進路相談は、野呂さんがバラエティタレントとして覚醒していくきっかけとなった転機でした。一方、バイプレイヤーとしてドラマに頻繁に呼ばれるようになる転機は、別のところにあります。
それは、佐久間宣行さんがプロデューサーを務める『ゴッドタン』(テレビ東京系)に、2017年から朝日奈央さんとともにアシスタントとして出演するようになったことです。ただのアシスタントにとどまらず、野呂さんと朝日さんが同番組で“跳ねた”のは、芸人のネタを全力で完コピするという体当たりの企画がきっかけでした。2人の“代表作”はにゃんこスターのコントの完コピで、野呂さん単独ではピン芸人・あかつさんの「すもササイズ」の完コピも爆笑をかっさらっていました。
この頃も野呂さんの仕事量が多かったわけではなく、朝日さんが先にバラエティタレントとしてブレイクしたため、野呂さんとしては背水の陣の気持ちがあったかもしれません。それでも有吉さんからの教えを守り、腐らずに芸人の完コピへ全力で取り組む姿は、お笑いファンを中心に高く評価されるようになっていったのです。

