「ストレスによる耳鳴り」に関する特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「ストレスによる耳鳴り」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
メニエール病
内耳のリンパ腔が浮腫(むくみ)を起こすことが特徴の疾患で、回転性めまい、難聴、耳鳴り、耳閉塞感の発作を繰り返す病気です。ストレスが引き金になることが多く、生活習慣の改善が治療の基本です。症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
突発性難聴
突然、片耳が聞こえなくなる原因不明の病気で、耳鳴りを伴います。原因はわかっておらず、ウイルス感染や自己免疫による細胞障害、血流障害などが関与すると考えられ、ステロイド薬による早期治療が聴力回復の鍵となります。疑わしい症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科を受診すべき緊急性の高い疾患です。
低音障害型感音難聴
低音域の聴力だけが低下する病気で、若い女性に多く見られます。低い音の耳鳴りや耳閉塞感が主な症状で、ストレスや疲労との関連が深いと言われています。休息と治療で比較的治りやすいですが、再発することもあります。
自律神経失調症
ストレスや睡眠不足、慢性疲労、不安などが原因で耳鳴りだけでなく体の不調全般が強く意識される状態を指す、一般的な呼称です。多くの場合、聴力検査では異常が見られません。耳鳴りのほか、頭痛、動悸、不眠など心身に様々な不調が現れます。まずは耳鼻咽喉科などで体の病気がないかを確認し、必要に応じて心療内科の受診も検討します。
睡眠不足
睡眠不足は、脳の働きを不十分にし、不快な感覚に対して過敏にさせることが原因で、耳鳴りを感じやすくなります。また、疲労感や集中力の低下が、不快な感情を強めることがあります。すると、結果として耳鳴りと不快感を自分の脳が結びつけるきっかけとなりかねません。質の良い睡眠を確保することは、耳鳴りの悪循環を断ち切るための第一歩です。
「ストレスによる耳鳴り」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ストレスによる耳鳴り」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ストレスが溜まると耳鳴りがしやすいです。早く治すにはどうしたら良いでしょうか?
小島 敬史(医師)
ストレス軽減と十分な休息が基本です。しかし、耳鳴りの背景に病気が隠れている可能性もあるため、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。原因を特定することが早期改善につながります。耳鳴りの悪循環を断ち切るための専門的なアドバイスを受けることができます。
ストレスによる耳鳴りは自律神経の不調が原因でしょうか?
小島 敬史(医師)
「自律神経失調症」は医学的に確立された病名ではありません。しかし、一般的に「自律神経が乱れている」と言われるような、体調の悪さ、睡眠不足、疲れ、ストレスといった不調の状態では、脳の働きが不十分になったり、感覚が過敏になったりして、結果的に耳鳴りを感じやすくなる可能性は高いと考えられます。
ストレス過多で耳鳴りがするとき、何日以上続いたら病院を受診した方が良いですか?
小島 敬史(医師)
一晩しっかり寝ても改善しない場合や、耳鳴りのために日常生活に支障が出ている場合は、受診をお勧めします。特に、聞こえにくさやめまいを伴う場合は、日数にかかわらず早く受診してください。
睡眠不足で疲れていてめまいと耳鳴りがするときはまず休息を取るべきですか?
小島 敬史(医師)
まずは休息が必要ですが、症状が強い場合や改善しない場合は、メニエール病や突発性難聴などの可能性も考えられます。自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

