鏡面を磨いてみると……
「へたに磨くと歴史的価値がなくなる」「専門家に見てもらったほうがいいのでは」といった意見もありましたが、競る芸さんは「ウチの歴史価値だけがあればいいよ」とコメント。あえて自分で磨いてみることにしました。
紙やすりや研磨材を駆使して磨くうちに、緑青が浮いていた銅鏡は、銅というよりは金に近い色合いに。裏面も光沢を増し、まさに「鏡」へ近づいていきます。
さらに研磨を重ねた結果、銅鏡は鏡としての機能を取り戻しました。残念ながら、謎の文様が浮かび上がるといった神秘こそ起こりませんでしたが、鏡面にはしっかりフィギュアなどが写し出されています。
銅鏡の由来についてはさまざまな意見が出ていますが、「鶴と松」といったモチーフや、亀の部分に設けられたひも通しの穴から、「蓬莱鏡」だとする意見が目立ちます。神仙の住む理想郷「蓬莱山」を表した縁起の良い文様として、中世の頃から工芸品の意匠にしばしば用いられているのだそうです(参考:文化庁のサイト「文化遺産オンライン」)。
※「莱」は本来、くさかんむりに旧字体の「来」
画像提供:競る芸(@gsr250sergey)さん

