60歳以上に多い「喉頭がん」の”原因”はご存じですか?医師が解説!

60歳以上に多い「喉頭がん」の”原因”はご存じですか?医師が解説!

喉頭がんの原因はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が喉頭がんの概要と原因について解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「喉頭がんの原因」はご存知ですか?症状や治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

渡邊 雄介

監修医師:
渡邊 雄介(医師)

1990年、神戸大学医学部卒。専門は音声言語医学、音声外科、音声治療、GERD(胃食道逆流症)、歌手の音声障害。耳鼻咽喉科の中でも特に音声言語医学を専門とする。2012年から現職。国際医療福祉大学医学部教授、山形大学医学部臨床教授も務める。

所属
国際医療福祉大学教授
山王メディカルセンター副院長
東京ボイスセンターセンター長

喉頭がんとは?

喉頭がんとは喉頭(こうとう)に発生するがんです。頭頸部がんの1つで、発生するがんの種類のほとんどは扁平上皮がんです。
発生する場所で声門がん・声門上部がん・声門下部がんの3つに分けられます。
声門がんは3つのがんの中で発症率が高く、全体の約70%を占めています。次が声門上部がんの25%、声門下部がんの5%です。
声門がんは頭頸部の他の部位のがんと比べると、転移する確率は低いです。
しかし声門上部がん・声門下部がんはリンパ節に転移しやすいという特徴があります。周辺にあるリンパ液の流れが豊富なためです。

喉頭がんの原因は?

喉頭がんの原因は喫煙・飲酒です。喉頭がんを発症した患者さんの喫煙率は97~98%と高い傾向にあります。
喉頭がんは60歳以上の方の発症率が高く、男女比では10:1で圧倒的に男性が多い傾向にあります。60歳以上になってから発症するのは、長期的な喫煙習慣のためです。
煙草を習慣的に吸うようになってから発がんするまでに、約40年の期間があります。そのため、60歳以上になってから発症する患者さんが多いのです。飲酒も喉頭がんの原因となっています。
煙草やアルコールによる継続的刺激ががんの発症に関与しているといわれています。喫煙・飲酒はどちらも発がん性を高める生活習慣です。

喫煙:喉頭・口腔・食道・肺・胃・膵臓がん等と因果関係がある

飲酒:口腔・喉頭・食道・肝臓・大腸がんと因果関係がある

煙草に含まれる化学物質のうち、約70種類が発がん性があると考えられており、喫煙の習慣が長ければ長いほど発症リスクが高まります。
発がん性のある物質に長く曝露されたり、DNAの損傷につながったりすることで、がんの発生に多くの影響を及ぼしていると考えられています。
飲酒はアルコール飲料に含まれるエタノールと、エタノールの代謝にともなって体内で作られるアセトアルデヒドが発がん性を高める原因です。エタノールとアセトアルデヒドをそれぞれ分解する酵素の働きには個人差があり、この酵素の働きが弱い人が飲酒の習慣を持つとさらに発がん性が高まります。
少量のアルコールで顔が赤くなる人は酵素の働きが弱い傾向にあるため、十分に注意しましょう。
飲酒と喫煙は相乗的にがんの危険性を高めるとされているため、喉頭がんが見つかった場合は他の部位にもがんが発生する重複がんの可能性があります。

配信元: Medical DOC

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