「母のスマホ、広告が数秒おきに表示されてまともに操作できない状態になっとるん」―。あるユーザーが6日、Xに投稿したこの報告と応急処置が、大きな反響を呼んでいる。「うちの父親も全く同じだった」「盲点だった、天才すぎる」という共感と称賛が相次ぎ、親や家族のスマホを「救出」した体験談と実践的アドバイスが次々と集まった。
当該ユーザーは続けて「怪しいアプリを削除しようにも、そこに行きつく前に広告がカットインして削除できずにいたけれど」とつづり、「機内モードをオンにしたら広告が止まったので、怪しいアプリを片っ端から全部削除してやったん」と母親の危機を救ったことを明かした。
「機内モードは盲点だった!」
Xには「うちも同じだった」という体験談が殺到した。
「うちの父親もこないだそうなりました。そうか、機内モードっていう手がありましたか!そうすればよかった、ありがとう今度来たらそうするよう」
「自分も家族のスマホで同じ状況になる10秒ごとの広告掻い潜って削除しました。そうか機内モード…」
「うちの父もまったく同じ症状でした。YouTubeの視聴履歴からカモだとでも判定されたのか、本人も自覚ないまま、お掃除系アプリやら怪しいアプリが20以上入ってました」
「全く同じのに何度もなってて、その都度この人と同じような解除方法をやっているんだけどどうにかならんものか」
「機内モード!? その考えは無かった(職場の70過ぎが、スマホの動きが遅くなった→無料でこれがいいと薦められてクリーン系のアプリインストール→使う→消すにはこのアプリが必要とか出て無限インストール→アホみたいに重くなる→助けて)消そうとすると邪魔するのを避けてちまちま消した思い出」
「最近本当にスマホが嫌になる」という声も上がる一方、
「機内モード天才すぎるわ、試してみる」
「それ正解すぎる 怪しいアプリって一個入るだけでスマホ壊れたレベルになるから怖い…。」
と手法の有効性を称賛する声も寄せられた。
「クリーンアプリ・最適化アプリが原因」
技術的に詳しいユーザーからは原因を分析する声も上がった。
「これ、かなり有効な対処法です 広告系マルウェアって『通信できない状態』にすると静かになること多いので、機内モード→怪しいアプリ削除は正解。特に ・最近入れた無料アプリ ・『最適化』『クリーナー』『バッテリー改善』系 ・見覚えのないブラウザ この辺は要注意ですね…。高齢の家族のスマホ、突然こうなること本当に多い」
「原因の大半はネットで調べ物してる最中の詐欺広告。特に、データ容量がいっぱいになりました!とか、メモリがいっぱいになりました!とか表示されてクリーナーアプリを入れてくださいと言われるパターンが多い」
「うちの身内がそれでした。スマホ内のクリーンアプリが20個ほど入っていてそれで上に別のクリーンアプリバナーが数秒単位で出てきて無限ループです」
また、
「再発防止として、ファミリーリンク設定にして、父が使うアプリだけ残して、本人がアプリダウンロードできないようにしちゃいました。高齢者にスマホ持たせるにはこれぐらいしないとな、、と思ってます」
「姉のスマホがまさにそれ。一度ショップで直してもらったけど、機種変後にまたやらかし。ショップに行ったらサービスが有料になっていて、またやらかす恐れから1日限りではなく毎月のサービスに加入することに」
といった再発防止に踏み込む声も見られた。
高齢者の約4割がトラブルを「誰にも相談せず」
こうした現象は個別の体験談にとどまらない。モバイルセキュリティー対策などを扱うトビラシステムズが2025年9月に65歳以上の男女1,201人を対象に実施した調査によると、スマホを利用する高齢者の51.6%が「不安や困り事を感じたことがある」と回答。トラブルの内容では「知らない番号から電話がかかってきた」が86.1%、「心当たりのないSMS・メールを受け取った」が62.1%と多数を占めた。
深刻なのはその後の行動だ。スマホのトラブルを「誰にも相談しなかった」と答えた人が37.4%と最多で、相談しなかった理由として「自分一人で解決できると思ったから」が52.0%、「迷惑をかけたくなかったから」が18.8%に上った。「私も2人のスマホをこの方法で救いましたが、1年後くらいに同じ状態になったスマホをまた持ってこられたことがあります」というXの声のように、家族が関わりを持てていないケースも少なくない。
ALSOKが薦める対策
ALSOKは高齢者向けのスマホセキュリティー対策として、「提供元不明のアプリのインストールを許可しない設定」「OSやアプリを最新版に更新する」「パスワードを使い回さない」「画面をロックする」「公共の無料Wi-Fiを使用しない」の5点を主な対策として挙げている。Xで広まった「機内モード→怪しいアプリ削除」という応急処置に加え、そもそも不審なアプリを入れさせない環境を整えることが再発防止の鍵ともいえる。
トビラシステムズの調査では、普段から家族とスマホの防犯について話し合う人は55.2%、話し合わない人は44.8%で、話し合う人ほど家族にサポートを求める傾向が強いという結果も出ている。「iPhoneだとそういう状況になりにくいんですよね。てかなったことない」高齢者ほどiPhoneを使うべきとの指摘のように、端末の選び方から再考する余地もある。
「ガラケーでいいんだよな、余計な機能が多過ぎる」という声も上がったように、利便性と安全性のバランスをどう保つかは、家族によるケアが大切になるだろう。

