結婚前は、恋人へのプレゼント選びに何時間も悩み、デパートを歩き回るほどだった私。しかし結婚して10年経った今――気づけば、わが家では「プレゼント交換」というイベントは、すっかり姿を消してしまいました。わが家に何があったのかというと……。
結婚前はサプライズ好きだった私
独身時代や新婚当初の私は、イベントを大切にしたいタイプでした。
「誕生日はサプライズにしようかな」「クリスマスは何を贈ろうかな」と、彼の喜ぶ顔を想像しながら、限られた予算で一生懸命プレゼントを選んでいたのです。
あのころは、「何を贈るか」を考える時間そのものが、何より楽しいものでした。
欲しいと思ったら即ポチっ!
結婚して夫と一緒に暮らすようになり、ひとつ気づいたことがありました。それは、夫は「欲しい」と思ってから買うまでが、とにかく早いこと。
ある日、夫がふと「ランニングでも始めようかな」とつぶやきました。それを聞いて私は、「来月の誕生日にランニングシューズをプレゼントするのもいいかも」とひそかに考えていたのですが……。
数日後、玄関に届いた大きな箱を見て、嫌な予感がしました。箱の中身は、まさに私が贈ろうとしていたランニングシューズだったのです。
「ちょうど良さそうなの見つけてさ」と、うれしそうに話す夫。もちろん夫は悪くないのですが、私は少しだけ複雑な気持ちになりました。
それだけではありません。家電も、下着も、趣味の道具も。夫は「いいな」と思った瞬間に、自分で調べて、自分で買ってしまう人だったのです。

