通勤中に顔を合わせる相手に、いつの間にか特別な気持ちを抱いていたことがあります。相手のことをほとんど知らないまま、それでも目が合ったり、会釈を交わしたりするうちに、勝手に期待が膨らんでいきました。ですが、その思い込みは思わぬ形で打ち砕かれることになりました。
通勤途中で気になり始めた女性
通勤途中、私は頻繁に見かける女性に好意を持つようになりました。とはいえ、その女性がどんな人なのかはまったくわかりません。名前も知らず、話したこともないままです。
それでも、私の視線に気付いていたのか、相手と目が合うことが増えていきました。こちらが会釈をすると、相手も会釈を返してくれるようになり、私はそれだけでうれしくなっていました。
社会人になってから異性との出会いがほとんどなかったこともあり、もしかしたら何かきっかけが生まれるのではないかと、期待してしまっていたのです。
背後にいた男性が気になってしまった
ただ、なかなか話しかける機会はありませんでした。そんな中で、私はその女性の後ろに、いつも一緒にいるように見える男性がいることに気付きました。
私はその男性の存在が気になり、もしかすると女性を見張っているのではないかと考えてしまいました。今思えば、それも私の勝手な受け取り方だったのだと思います。
女性のことが心配になった私は、思い切って声をかけようとしました。すると、その瞬間、私と女性の間に入るようにして現れたのが例の男性でした。

