女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。11日に放送される第31回の見所を解説する。ドラマはこの日から第7週「届かぬ声」(第31~35回)に入る。
朝ドラ「風、薫る」第31回(5月11日放送予定)ポイント
りん&直美たちの実習スタート
院長の多田重太郎(筒井道隆)や看病婦らの目線は冷ややか
りん、手術を終えた園部弥一郎(野添義弘)の担当になる
朝ドラ「風、薫る」第6週「天泣(てんきゅう)の教室」(第26~30回)振り返り
梅岡女学校付属看護婦養成所の1期生7人の前に、ようやく看護担当教師のバーンズ(エマハ・ワード)が現れた。彼女はまず全教員のシーツ交換を命じ、理由を示さないまま「不合格」を連発した。「これは看護ではない」という言葉に、りんは理由を尋ねるが、バーンズは「自分で考えなさい」と答えるのみ。さらにバーンズは清潔であることにこだわり、生徒たちの日本髪を洋髪に変えさせた。同期の玉田多江(生田絵梨花)は、自分たちは女中ではないと不満を募らせるが、バーンズは、看護婦は医者ではないため治療はせず、自分がやらせていることはすべて看護だと述べた。
ある日、コレラ患者の着替えを想定した授業が行われた。りんは4年前に亡き父を看取った過去を思い出し、せき込む患者役の背中をさすり、顔を優しくのぞき込んだ。バーンズは顔を近づけたりんに、感染の危険が高まるとダメ出しし、その行為を「恥ずかしい」と切り捨てた。さらに、りんの行為は、大勢の人を見捨てたのと同じと強調。理由がわからないりんは悩んだ。
その晩、直美はりんに寄り添い、同期たちもバーンズの真意を考えた。別の日の再挑戦で、りんは患者を清潔に保つこと、そして看護婦である自分自身が感染しないよう努めることを意識して臨んだ。するとバーンズは合格を出し、「あなたが病に倒れてしまえば、その患者はあなたの看護を受けられません。あなたたちの手は家族の数百、数千倍の人を助ける手なんです。あなたが看護婦になれば、家族を失い、あなたと同じ思いをする人を減らすことができます」と述べた。りんは、家族を失い自分と同じ思いをする人を減らせるこの仕事に、確かな天職を見出し始めた。
そんななか、りんは街中で「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と再会する。活字工として働くシマケンは、本当は小説家志望で、「自分は何者でもない」と自嘲した。りんは、今はそうだが1年後はわからないとし、シマケンの小説を読んでみたいと励ました。健次郎にはりんの笑顔がまぶしく見えた。
一方、多江は医師の父・仙太郎(吉岡睦雄)から医学生との見合いを強要されていた。かつて医師になる試験を受け落ちた多江は、医者になるという夢を持っていたが、父はそれを認めず、家を継ぐための結婚を求めた。多江は、養成所を辞めると口にした直後に高熱で倒れ、バーンズの部屋で療養することになった。同期たちが看病にあたるが、喉の痛みで声が出ない多江の「喉の渇き」や「シーツの不快感」を誰も察することができず、回復した多江は、患者の表情から要望を読み取るという看護の基本ができていなかったことを6人に突きつけた。
そこへ、娘を連れ戻しに父が現れるが、多江は、嫁入りの修行ではなく、看護婦として働きたいと拒絶し、療養中に実感した看護の重要性を説いた。多江が以前から患者を「観察」し、病の兆候を見抜いていたことを知った父は、多江の資質を認め、看護婦として生きる道を受け入れた。
半年後、7人はバーンズから「もう教えることはない」と成長を認められるまでに成長。病院での実習を前に、バーンズは実習服を一人ひとりに手渡し、勉強した日本語で「とても似合っている」とほほえみかけた。実習服に身を包んだりんと直美たちの、見習い看護婦としての生活がいよいよ幕を開けた。
朝ドラ「風、薫る」第31回見所
りんや直美たちは、いよいよ病院での実習に入るが、院長の多田や看病婦らの目線は冷ややか。りんは手術を終えた園部の担当になるが、なかなかコミュニケーションが取れない。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

