これは、結婚する前に付き合っていた男性との話です。彼との交際は、とくに不安や不満を抱くことはなく、とても平穏でした。付き合って3カ月が経ったころまでは……。
突然の体調不良
その日は、彼氏・A男と共通の友人たちと集まり、夜はA男の家で飲み会をする予定でした。
昼ごろからレジャー施設で遊び、その後、買い出しに向かっていたときです。突然、ひどい腹痛に襲われ、私はA男に「買い出しのあいだだけ休ませてほしい」と伝えました。
すると返ってきたのは、予想外の言葉でした。
「は?せっかくみんなで行くのに?」――その冷たい言い方に、胸の奥がざわつきました。
けれど、私は小さく「ごめん」と言うことしかできませんでした。
そんな中、友人・B子が「買い出しは終わらせとくから大丈夫だよ!」と声をかけてくれ、私はその場を離れて休むことに。そのおかげで、腹痛も徐々にやわらいでいきました。
コンビニへ行っただけなのに
夜には体調も落ち着き、私はみんなとの時間を楽しみました。ただ、A男の態度はどこかよそよそしく、視線も合わず……。きっと私が気にしすぎなだけだ、そう思うことにしました。
やがて深夜0時をまわり、ほとんどの友人は帰宅。その日はB子と私だけが、A男の家に泊まることになりました。
翌朝、私は先に目を覚まし、静かにコンビニへ向かいました。歯ブラシなどを買い、まだ寝ている2人を起こさないようにと、近所を散歩しながら時間をつぶして部屋へ戻ると――「おかえり!」A男は明るい声で私を出迎えてくれました。
その瞬間、胸の奥に、言葉にできない違和感が広がったのです。
部屋の空気、彼の表情、ほんのわずかな“何か”。はっきりした理由はわからないけれど、女の勘でしょうか。わずかに隠しごとの気配が漂っていると感じたのです。

