発表会前日の不満
そして、発表会前日準備の日。体育館でステージ装飾や椅子並べをしている最中、その場にいないAさんから「その配置だと後ろの保護者見えにくいよ?」とLINEが送られてきました。実際に脚立に乗って作業していた私は心の中で「いや、今ここに来て言ってほしいんだけど……」と思わずツッコミを入れてしまいました。どうやらAさんは、役員用LINEグループで事前に送られていた配置図を見ていたらしく、それに対して指摘をしてきたようです。周りの役員たちも同じ気持ちだったようで、空気が一気に重くなった瞬間でした。
反省会でのAさん
そして迎えた年度末の反省会。緊張感の漂う空気の中、ベテランのBさんが穏やかに言いました。「Aさんはいつも良いご意見をくださるので、来年度はぜひ中心メンバーとして一緒に動いていただけると助かります。現場をよくご存じの方の力が必要ですから」と。その瞬間、Aさんは一瞬言葉を失い、しばらく黙った後「来年はできる範囲で……」とトーンダウン。心の中ではAさんも少し反省していたのかもしれません。その後、Aさんからの「口だけ参加」はピタリと止まりました。強く責めたわけでもないのに、しっかりと伝わったことを実感しました。
この出来事を通して、やる側の大変さを分かち合うこと、そして、口だけでなく実際に動くことの大切さを再認識しました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

