末期の心不全ではどんな痛みを感じる?
胸の圧迫感や息切れ、むくみによる張り、全身のだるさといった「不快感」が主体です。つまり、末期の心不全での痛みは、いわゆる普通の痛みとは異なります。継続的かつ広範囲に感じられるため、身体のみならず精神的にも苦痛をもたらします。緩和ケアによる全人的な対応が必要となる場合も多々あります。
胸の痛み
心臓のポンプ機能が低下することで、胸に圧迫されるような痛みが起こることがあります。狭心症に似た痛みとして表現されることもあります。
皮膚の痛み
体内に余分な水分がたまることで、皮膚が引き延ばされ、痛みを感じることがあります。これにより、歩行や姿勢保持も困難になる場合があります。
背中の痛み
末期の心不全では、肺に血液がたまり、呼吸がしづらくなります。これにより背中が重苦しくなり、痛みに近い不快感として感じられることがあります。息が十分に吸えないため、「このまま呼吸が止まるのでは」という不安や恐怖などの精神的なつらさが重なり、さらなる痛みと感じることもあります。
「心不全の末期症状」についてよくある質問
ここまで心不全の末期症状などを紹介しました。ここでは「心不全の末期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
心不全が進行しているサインとなる症状について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
息切れやむくみの悪化、急激な体重増加、全身倦怠感の強まりなどがあります。特に、これまで問題なかった日常動作でこれらの症状が現れるようになった場合は、医療機関を受診してください。
心不全が末期まで進行した場合の余命について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
余命は健康人と比較して短いです。心不全増悪による入院から4年間での生存率は49%であり,心不全で入院した患者の約半数は,4年以内に死亡すると報告されています。

