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「彼との出会いが自分を許せるようになった転機」ダンサーにして俳優【菅原小春】さんの一問一答

「彼との出会いが自分を許せるようになった転機」ダンサーにして俳優【菅原小春】さんの一問一答

"菅原小春"ってどんな人?

―まずは、ご出演なさった映画『海辺へ行く道』で、第39回高崎映画祭・最優秀助演俳優賞受賞、おめでとうございます。




ありがとうございます! 俳優をやらせていただくときは、身体能力を求められることが多かったのですが、この作品で初めて身体能力を封印して言葉だけで表現する役柄に挑戦しました。小豆島に住んでいる貸金会社勤務のOLで芸術には興味がないという、私自身とは真逆な感じの役だったのですが、“これと決めたらやり遂げる”という強さは、すごく自分に似ている気がして。監督が求めているものに対して、どれくらいイマジネーションを膨らませていけるかという作業はとても楽しかったです。


 


―同じ表現者でもダンサーと俳優は全然違いますか?




違いますね。ダンスは幼いころからやってきて、今は“自分のままでやればいいや”ってところまで来ていると思うんですが、お芝居に関しては言葉の壁をすごく感じます。今まで本をあまり読んでこなくて、文字に対しても苦手意識があったのですが、俳優は台本を読んで物語を理解してセリフを入れないといけない。時には資料を読み込んで、経験していない知識を身につけ、自分の中に取り込んで、表現していくことが求められます。それが私にとって大きな課題ではあるのですが、だからこそ言葉や文字と仲よくなれたら、また違うレベルの表現ができるなって楽しみでもあります。


 


―では、今後もダンサーと俳優を両立していくスタンスは変わらず?




はい。映画を作る! というのが夢のひとつで。ダンスに関しては自作自演で踊って、人にダンスを教えてっていうのをやってきたのですが、今後は映画でそれをやってみたいんです。演じるだけではなく、映画を作ることにとても興味があります。いつか自分の公演を文字にして、映画を作りたいなと思っています。


 

ジャケット¥660,000、ブラ¥282,700※参考価格、スカート¥225,000(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

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―それは楽しみですね! 菅原さんはとてもエネルギッシュで、一途に夢を実現させていくイメージがありますが、実際はいかがですか?




う〜ん、人に言われて気がついたのですが、なんか努力家みたいです(笑)。


 


―でも、努力している自覚はなかった?




20代までは、もっともっと上にいけるはずだって、一瞬たりとも力を抜いちゃダメだって自分に負荷をかけることは、努力ではなく当たり前だと感じていたような気がします。でも、自分の大好きなダンスが仕事になって、お金に直結するようになってから、だんだん違和感が出てきてしまって……。自分でもキツいって分かっているのに、それでも追い込んでいたから、気分の浮き沈みもすごくて、ダンスをやめたいって思うことがほとんどでした。


 


―踊っている映像からも、その“ストイックさ”は伝わってきていた気がします。




あのころは、本当にストイックだったと思います。自分を労って、褒めてあげる余裕がなかった。でも、そんな自分を変えるきっかけをくれたのが、今のパートナー(2025年に結婚した俳優の黒田大輔氏)なんです。


 


―彼との出会いが転機に?




はい。私は昔から寒いのが苦手で、冬になると毎年落ち込んで、なんでこうなっちゃうんだってヘコんでる自分をまた責める……みたいなことの繰り返しだったんですが、彼が「人間だって動物なんだから、冬眠するのが普通だよ。だから休めばいいんじゃない」って言ってくれて。それが、いい水を飲んだときのようにスッと私の心に溶け込んで「そっか、私、休んでいいんだ」って。それから少しずつ自分を許せるようになったんです。

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Profile_菅原小春(すがわら・こはる) 

幼少期にダンスを始め、10代で渡米。独自のダンススタイルが世界で高く評価され、国内外の著名アーティストと共演・振付も担当。2019年、米フォーブス誌「30 Under 30」世界に影響を与えるアジアの30歳以下のタレント30人の1人としてエンタメ部門にて選出。同年、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で俳優デビュー。2025年公開の映画『海辺へ行く道』では、第39回高崎映画祭、最優秀助演俳優賞を受賞。

PROFILE_長澤実香(ながさわ・みか)。 札幌生まれ。地元の広告代理店でのOL経験を経て、ファッションに携わることを目指し上京。モードをリアルなスタイリングに落とし込む達人として、コンサバ誌からモード誌まで幅広く活躍する人気スタイリストに。説得力のあるスタイリングポリシーと、切れ味のよい軽快な語り口が魅力で、トークショー、ブランドとのコラボレーション、ディレクションなどオファーは多岐にわたる。

direction & styling: MIKA NAGASAWA
hair: ASASHI[ota office]
make-up: SADA ITO
text: MIWAKO YUZAWA
cooperation: BACKGROUNDS FACTORY

otona MUSE 2026年6月号より

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オトナミューズウェブ

「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!