市内を移動するとき、私はよくコミュニティーバスを利用しています。ほぼ毎日のように乗っているうちに、運転手さんと自然に言葉を交わすようになりました。最初はあいさつやちょっとした世間話だけでしたが、次第に会話の内容は少し踏み込んだものになっていきました。
顔なじみになった運転手さんとの会話
いつものようにバスに乗っていたある日、運転手さんとの会話が世間話から私生活の話題に移っていきました。私はもともと自分のことをあまり話したいタイプではありません。けれど、黙ったままでいるのも気まずく感じてしまい、その場の流れでいろいろと話してしまっていました。
そんなやりとりの中で、相手から何げない調子で「おっちゃんは70歳過ぎてるんか」と言われたのです。
思いがけないひと言に受けた衝撃
その当時、私は60歳を過ぎたばかりでした。だからこそ、そのひと言は思っていた以上に胸に刺さったのです。自分では、見た目はまだそこまで年齢を感じさせないつもりでいたためです。
もちろん、相手に悪気があったわけではないのかもしれません。けれど、他人からはそんなふうに見えていたのかと思うと、かなりショックでした。自分の中にあるイメージと、人から見た印象は同じとは限らないのだと、そのとき強く感じました。

