女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)。13日に放送される第33回の見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第33回(5月13日放送予定)ポイント
りん、再手術が成功した園部弥一郎(野添義弘)の担当外される
りん、自分の足りないものは何かと悩む
作家志望の「シマケン」島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)にも動きが
朝ドラ「風、薫る」第7週「届かぬ声」(第31~35回)振り返り
りんや直美たちの看護婦見習実習は帝都医科大学附属病院で行われることになった。看護担当教師・バーンズ(エマ・ハワード)以下、7人の見習い生を院長の多田重太郎(筒井道隆)と副院長の渡辺行成(森田甘路)が迎えた。
案内された病室はシーツが乱れ、空気も淀んでいた。「看病婦」の永田フユ(猫背椿)と須永ヨシ(明星真由美)は雑に作業をこなし、退院後のベッドもほこりを立てて片づける。りんは思わず窓を開けた。
りんは足の肉腫を手術したばかりの園部に、直美は苔癬で1カ月入院している丸山忠蔵(若林時英)に付き添うことになった。園部はりんを徹底的に無視。丸山も「あんた見習いかよ」と話しかけ、「とうとう俺は見捨てられたんだな」と肩を落とした。
見習い生たちは初日の夕食で、現場の不衛生さや看病婦の怠慢に愚痴が止まらない。バーンズは「あなたたちは一緒に働く看病婦の愚痴を言うだけですか? 今日一日あなたたちを見ていましたが、あれがあなたたちにできる精いっぱいの看護ですか?」と発破をかけた。
翌朝、詰所に出勤してきたフユ、ヨシ、三浦ツヤ(東野絢香)は、掃除に励む見習い生に驚く。直美は「詰所が不潔では元も子もない」と語り、りんは「患者第一」の貼り紙を掲げた。多江は、患者の体調変化を可視化するための帳面(記録)を提示する。ツヤは「なんのために?」と不思議がり、フユは「頼んでもないのに仕事増やして」と不満を露わにした。「患者さんのためには…」と食い下がるりんに、フユは「その患者にあんた迷惑がられてんじゃないの?」と突き放した。
それでも、りんは野花を生けた花瓶を手に笑顔で病室に入るが、園部は相変わらずりんを無視。傷口を触らないほうがいいというりんを「うるさい。下女風情が黙っておれ」と罵ったきり、口をきこうとしない。そこにバーンズがやってきて、病室のど真ん中にテーブルを置いた。薬や水、用具の準備に使うという。外科助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎)は勝手な真似をしたら困ると言うが、バーンズが日本語がわからないふりをして、藤田を黙らせた。
そんななか、外科教授・今井益男(古川雄大)を中心に、藤田、教授助手の黒川勝治(平埜生成)らが並ぶ総回診が始まった。今井たちがぞろぞろと病室に入ってくると、園部の態度が豹変。術後の調子を尋ねられた園部は「おかげさまで何ともありません」と答えた。りんは、園部が患部を手でこするのが気になっていて、回診が終わった後も今井を追いかけて園部をよく診てほしいと頼んだ。藤田は「看病婦が教授に指示するつもりか」と激怒するが、黒川が「問題があれば、主治医の今井教授が指示を出す」と教えた。
丸山は自分は学用患者だから医者からバカにされていると不満を口にした。学用患者とは、無料で治療・入院を認められる代わりに医学の研究や学生の教育のために協力する患者のこと。丸山は「かゆくて眠れないんだよ」とぼやき、背中を水で拭いて薬を塗る直美の行為を無駄だと言った。
落ち込んだりんは中庭で草むしりをしていた用務員の柴田万作(飯尾和樹)に愚痴をぶつけてしまうが、柴田は「少し先にちょうど腰掛けになる木がある。泣くにはちょうどいい」と教えて草をむしり続けた。りんがその木に座っていると、バーンズがやってきて横に座った。りんは園部から言われたことを伝えながらどうすべきかと相談。バーンズは「りんは、いい患者に出会いましたね」と語り掛け、「弱音を吐かず、むしろ学びがいがある患者だと思うべきです」と言って去っていった。
その日、夕食の片づけをしながら、りんと直美はお互いの状況を説明。2人は自分に何ができるか悩んだ。
その頃、シマケンは机に向かって原稿を書いていたが、なかなか筆が進まなかった。そこに友人の槇村太一(林裕太)がやってきてアドバイスする。槇村は同じ作家志望で、同人誌に短編が掲載され、シマケンは少し苛立っていた。
直美は藤田に薬を塗る回数を増やしてみてはと相談。りんも笑顔を作って病室へ入っていった。大きな声であいさつしても園部は相変わらず無視。すると、園部が傷口を手で押さえて苦しみ出し…。
朝ドラ「風、薫る」第33回見所
園部の再手術は成功したものの、りんは担当を外されてしまう。自分の看護には何が足りなかったのかと悩んでいると、直美から、園部の退院を知らされる。一方、シマケンは槇村に編集部へ原稿の持ち込みを薦められるが…。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

