「大腸カメラ」は何歳から? 『血便』や『腹痛』前に行うべき理由【医師解説】

「大腸カメラ」は何歳から? 『血便』や『腹痛』前に行うべき理由【医師解説】

検査を迷っている人へ… 受診のペースは?

検査を迷っている人へ… 受診のペースは?

編集部

どのくらいのペースで検査を受けるとよいのでしょうか?

鈴木先生

検査の間隔は年齢や生活習慣、家族歴、前回の検査結果などによって異なります。ポリープを切除した場合は、通常6カ月~1年くらいの比較的短い間隔で再検査が勧められます。特に異常がなければ2~3年後で問題ありません。いずれのケースも検査後に医師と相談して、適切な間隔を決めることが大切です。

編集部

「苦しい」というイメージを持ち、検査に踏み切れない人も多いかと思います。

鈴木先生

確かに「苦しい」という印象を持っている人は少なくありません。ただ近年は、鎮静剤を使用して眠っているような状態で行う方法などもあり、苦痛軽減に配慮した検査を受けることも可能です。また、内視鏡機器や検査技術が進歩しており、以前と比べて負担も軽減されてきています。下剤の服用方法なども医療機関によって違いがありますので、不安がある場合は、事前に医師と相談してみるとよいでしょう。

編集部

苦痛軽減のために、さまざまな工夫をしているのですね。

鈴木先生

はい。ほかにも、内視鏡の挿入時に腸を無理に伸ばさずに、腸を畳みながら進める「軸保持短縮法」は、痛みの軽減が期待できるとされています。また医療機関によっては、腸を膨らませる際に空気ではなく、腸に吸収されやすい炭酸ガスを使用することで、検査後のおなかのハリや不快感を抑える工夫も行われています。ただし、全ての医療機関で導入されているわけではありません。「苦痛を最小限にしたい」という人はクリニックのホームページなどで「軸保持短縮法」や「炭酸ガス」の記載があるか、調べてみるとよいでしょう。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鈴木先生

日本消化器内視鏡学会のデータでは、精密検査として行われた大腸カメラ検査で、約半数の人にポリープが発見されたと報告されています。一方で、ポリープが認められなかった場合には、その後約10年間は大腸がんのリスクが低いとされています。40歳を過ぎて検査の経験がない人は、まず一度受けてみて、大腸がんのリスクを知ることも大切です。仮に「リスクが高い」と言われたとしても、大腸カメラ検査によって早い段階でがんやポリープを見つけられれば、検査中に切除できるケースも多くあります。定期的な検査を検討してみてください。

編集部まとめ

大腸がんは早期の段階では症状が出にくいため、大腸カメラ検査による早期発見が重要とされています。一般的には40歳ごろからリスクが高まるといわれており、家族歴や生活習慣などによっても検査の必要性や検査間隔は変わります。大腸がんの予防や早期発見・早期治療のためにも、自分のリスクを知り、適切なタイミングで検査を検討してみてください。

配信元: Medical DOC

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