健康診断の「判定区分」の見方と再検査が必要な結果
健診結果は単なる数値だけでなく、判定区分によって受診の必要性が示されます。適切に理解し、必要な対応を取ることが重要です。以下のような診断結果の場合には、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。
健康診断の判定区分の意味と結果の見方
一般的にA〜Eなどの区分で評価され、C以上では生活改善や経過観察、D・Eでは精密検査が必要とされます。一時的な異常の可能性もあるため、前日の行動も含めて総合的に判断することが大切です。
健康診断の再検査・精密検査の基準と内容
明らかな基準値逸脱や症状がある場合は、医療機関での再検査が勧められます。血液検査の再測定、画像検査、尿検査などが行われ、原因の特定につながります。運動の影響が疑われる場合でも、自己判断で放置せず確認する姿勢が重要です。肝機能異常が疑われる場合は、AST・ALT・γ-GTPの再検査に加えて、腹部エコー検査などで脂肪肝や肝炎の有無を確認します。持続的な異常があれば、消化器内科での精査が検討されます。腎機能異常が疑われる場合は、クレアチニンやeGFRの再評価に加え、尿検査(尿タンパク・尿潜血)を再確認します。必要に応じて腎臓内科での精査が行われ、慢性腎臓病の有無を評価します。いずれも一時的な変動であることもありますが、見逃すべきでない疾患が隠れている可能性もあるため、指摘を受けた場合は早めに受診することが重要です。
健康診断・血液検査の「肝機能・腎機能などの数値」の異常で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、運動の影響で異常値が出やすい「肝機能・腎機能」の異常から疑われる病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
肝機能障害
肝機能障害は、アルコール、肥満、ウイルス感染などが原因となり肝臓がダメージを受けた状態です。ASTやALT、γ-GTP、LDHなどの上昇が認められます。健康診断で異常を指摘された場合には内科や消化器内科を受診しましょう。原因検索と生活習慣の見直しが必要です。無症状で進行することも多く、健診での指摘が早期発見のきっかけとなることがあります。
高尿酸血症(痛風)
痛風は、高尿酸血症が背景となり関節炎を生じる病気のことです。血液中の尿酸値が高まる理由には、食生活やアルコール、腎機能の低下などがあります。典型的には、足の親指の関節などが赤く腫れ、強い痛みを伴うといった発作がみられます。こうした症状がある場合は早期に内科を受診し、薬物療法や生活指導を受けることが推奨されます。
慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病は、腎機能の低下が3か月以上続いている状態を指します。クレアチニン上昇や尿異常が持続する場合に疑われます。高血圧や糖尿病が主な原因で、進行すると腎機能が低下します。腎臓内科での評価と長期管理が重要です。
筋疾患(筋ジストロフィー・皮膚筋炎/多発性筋炎など)
CKの上昇が続く場合は、筋ジストロフィーや皮膚筋炎・多発性筋炎などの筋疾患が疑われます。筋力低下や筋痛を伴うことが多く、神経内科や膠原病内科での精査が必要です。なお、リウマチ性多発筋痛症では筋酵素は上昇しないことが一般的です。
脱水症
水分不足により血液が濃縮され、腎機能や尿検査に影響します。めまいや倦怠感を伴うこともあり、こまめな水分補給が予防につながります。症状が強い場合は内科での対応が必要です。

