心不全を予防する方法
予防の基本は良い生活習慣を継続することです。具体的には、以下の5つが特に重要です。各々の項目についてご説明いたします。
塩分制限
食事の中でも、最も重要なのは塩分制限です。塩分の多い食事をとり続けると、体内の血液量が増加し、心臓の負荷が増加します。過剰な塩分摂取をさけ、6~8g/日程度に控えましょう。
血圧管理
血圧が高い状態が続くと、心臓に負荷がかかり、心臓のポンプ機能が落ちてきます。そのため、心不全のリスクを高めます。収縮期血圧(上の血圧)130 mmHg未満をめざしましょう。[32] 目標値に達しない場合は、内科や循環器内科を受診しましょう。
過剰なストレスを避ける
過剰なストレスは交感神経を活性化するため、血圧や脈拍を上昇させます。防止策として、自分なりのリラックス方法をみつけましょう。深呼吸や瞑想などが手軽なリラクゼーション法です。
適度な運動
有酸素運動や筋力トレーニングを行うと、心臓の対応能が向上し心不全のリスクが下がります。ただし、心臓疾患にすでに罹患している患者さんは、かかりつけ医に相談のうえ、運動内容を決めましょう。
睡眠
7~8時間の質の良い睡眠をとることが大切です。[33] 短すぎる睡眠や睡眠の質の低下は、高血圧や自律神経の乱れを引き起こし、心臓に負担をかけます。就寝前のスマートフォンやカフェインの摂取を控え、規則正しい生活リズムを保つことが良い睡眠を目指すためには必要です。
「心不全の末期症状」についてよくある質問
ここまで心不全の末期症状などを紹介しました。ここでは「心不全の末期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
心不全が進行しているサインとなる症状について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
息切れやむくみの悪化、急激な体重増加、全身倦怠感の強まりなどがあります。特に、これまで問題なかった日常動作でこれらの症状が現れるようになった場合は、医療機関を受診してください。
心不全が末期まで進行した場合の余命について教えてください。
佐藤 浩樹 医師
余命は健康人と比較して短いです。心不全増悪による入院から4年間での生存率は49%であり,心不全で入院した患者の約半数は,4年以内に死亡すると報告されています。

