頭ではわかっていても…恋は泥沼へ
数日後。かなでは純一からの連絡を無視していると言いつつも、スマホをずっと気にしていた。
「ブロックしたの?」と聞くと、彼女は首を振った。
「……できない。情があるし、まだ好きなんだもん」
私は耳を疑った。
「は?かなで、正気?あんなに嘘つかれて、他の女と『やれない』なんてやり取りしてた男だよ?」
「わかってる。わかってるけど、一緒にいた時の優しさまで嘘だったとは思えなくて」
母親も参戦して、説得を試みた。
「かなで、あんな男は一生治らないわよ。もう二度と会っちゃダメ」
「うん、わかった。もう会わない。別れたから」
かなではそう断言した。
しかし、その数日後、彼女がコソコソと出かける準備をしているのを見つけた。
「かなで、どこ行くの?もう会わないよね?」
「……いや、まだ会う」
「え、なんで!?別れたんでしょ?」
「一応別れたけど……でも、やっぱり好きなんだもん!」
絶句した。 理論ではない。感情が、彼女を泥沼に引き戻そうとしていた。 私は自分の無力さを痛感した。他人の恋愛に、家族ができることには限界があるのだ。
かなでは「最低な男」だとわかっていないながらも、泥沼の恋愛へと戻ってしまったのです。頭ではわかっていても、心が納得できないと、別れるのは難しいものです。
このあと、サツキは妹が傷つくのは安易に予想できました。ですが、周囲が説得しても無意味なこともわかっていたため、見守ることに徹したのです。そして、ボロボロに傷ついた妹は、ようやく最低男と決別し、家族の元に戻ってきたのです。
本作では、妹が最低な男にハマってしまい、姉として冷静に見守った様子が描かれています。家族のために、つい口出ししてしまいそうですが、本人のために、周囲はときには「見守る勇気」が必要だと感じました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

