店員さんに声をかけられて
しばらくすると、店員さんに声をかけられました。
「すみません、お子さんたちが外で遊んでいて、少し危ないので……」
聞くと、ちょうど階段の近くで走り回っているとのことでした。
「えぇ! すみません」
慌てて外へ出ると、子どもたちは楽しそうに走り回っていて、確かに階段のすぐそばでした。
ちょうど娘が階段の縁ギリギリまで近づき、そのまま体をひねるように方向を変えた瞬間、心臓が跳ねました。
足を踏み外してもおかしくない距離で、見ているこちらが冷や汗をかくほどでした。
普段ならしないような行動、でも友達と一緒ではしゃぎすぎているようです。
自分の判断に足りていなかったこと
そのとき夫は電話に集中し、子どもたちに背を向けていました。
片手にタブレット、肩にスマートフォンを挟みながら操作していて、周りに意識を向けられる状態ではありません。
仕事の電話であれば、そちらに集中するのは当然。冷静に考えれば分かることでした。
それでも「パパがいる」という視覚的な情報だけで、状況を具体的に確認しないまま、甘えてしまった私。
見ている人がいるかどうかではなく、“今、その人が見られる状態なのか”を考えていなかったのです。

