女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第35回が15日に放送される。
朝ドラ「風、薫る」第35回(5月15日放送予定)ポイント
和泉侯爵家の千佳子(仲間由紀恵)入院
緊張感漂う院内で千佳子の手術の準備が進む
院長の多田重太郎(筒井道隆)と教授の今井益男(古川雄大)りん&直美を呼び出し
朝ドラ「風、薫る」第7週「届かぬ声」(第31~35回)ストーリー展開【ネタバレ】
りんや直美たちの見習実習が始まったが、現場は不衛生で古参の看病婦たちも怠慢だった。りんは足の肉腫を手術した園部弥一郎(野添義弘)を担当するが徹底的に無視される。現場の劣悪さに愚痴をこぼす見習生たちに、教師のバーンズ(エマ・ハワード)は「あれがあなたたちができる精いっぱいの看護ですか?」と発破をかけた。
見習生たちが環境改善に乗り出すと、看病婦たちは反発し、園部も心を閉ざしたまま。そんななか、外科教授・今井の総回診が行われ、りんを無視し続ける園部は今井に「おかげさまで何ともありません」と伝えた。日頃から園部を「観察」するりんは、患部を気にする異変を察知して再診を直訴したが、誰も取り合ってくれない。その後、患部が悪化し園部は再手術となる。手術は無事に成功したが、園部の強い希望でりんは担当を外されてしまう。退院の日、りんは自分の力不足で入院を長引かせたと謝るが、園部は振り向かずに去った。最後まで満足に看病できず「悔しい」と漏らすりんに、バーンズは「ごうつくばり」と厳しい言葉を投げた。感謝を求めるのは身勝手な欲だとし、たとえ罵られても患者が回復すればそれが看護なのだと説く。りんは看護の本質を深く考えた。
その晩、りんは直美から意外な事実を聞く。園部は痛みに耐えながら、りんが持ってきた花の水を密かに自分で換えていたという。りんは帳面のページをちぎって「とんび」を折って遠くに飛ばした。その頃、小説家志望の「シマケン」島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)も、下宿先でとんびを飛ばしていた。先に評価され始めた友人・槇村太一(林裕太)への嫉妬と、思うように筆が進まない現実にシマケンは苦悩していた。
一方、直美は助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎)に取り入り、担当する丸山忠蔵(若林時英)の薬の塗布を1日3回に増やしてもらったり、別の患者の希望を通したりしていた。上手におだてながら藤田を“コントロール”する直美にりんは「またウソですか?」と呆れるが、直美は「大事なのは患者のためでしょ? 正しいことを正しく言うだけじゃ人は動かない。私なりに考えた結果」と言い張った。
休日、りんが「瑞穂屋」を訪ねると、槇村の小説をほめる書評が載った雑誌が置かれていた。槇村の頼みだという。りんは店員の柳川文(内田慈)に「シマケンさんのは?」と尋ねるが、文はシマケンが小説家志望であることを知らなかった。そこに社長の清水卯三郎(坂東彌十郎)と勝海舟(片岡鶴太郎)がやってきた。卯三郎は勝に、りんが帝都医科大付属病院で看護の実習をしていると紹介。卯三郎は、仕事について聞くが、りんは、何もできていないと渋い顔をして帰っていった。卯三郎は、「なかななどうして、壁にぶつかっているみたいですね」とつぶやいた。
りんが家に帰ると、シマケンが母の美津(水野美紀)に頼まれて玄関の修理をしていた。浜松で料理屋をしているという島田家は、母が女将、祖母が大女将として店を仕切り、姉も3人いるという。女性に指図されるのは慣れているというシマケンは、すっかり一ノ瀬家になじんでいた。
シマケンは槇村に差をつけられ、内心焦っていた。そんな彼の様子に気付き、おでこに手を当てて「何か無理はしてませんか?」と心配するりん。シマケンは素直な気持ちを吐露し、もやもやしてたくさんの「とんび」を飛ばしたことを振り返った。りんも「私も」と続き、「もやもやしてたのが、私だけじゃなかったんだなとなんだか励まされて」と笑顔を見せた。シマケンも、後ろ向きは励まされ方だなと言って笑った。その後、りんとシマケンは最近洋食に凝っているという美津が作った「カレー」をほお張った。見た目は微妙で味はなぜか苦く、おいしくはなかったが、りんは少し元気が出たようで、シマケンも笑顔になった。
その頃、和泉家では、千佳子が暗い部屋のなかでイスに座り…。
朝ドラ「風、薫る」第35回見所
千佳子の入院が決まり、病院内にただならぬ緊張感が走る。千佳子の手術を成功させようと病院中で準備が進む。
そんななか、りんと直美が多田、今井らに呼び出される。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

