日本マクドナルドは15日、人気キャラクター「ちいかわ」とコラボレーションしたハッピーセット第1弾の販売を全国の店舗で開始した。今回は昨年の爆発的な人気とそれに伴う大混乱を教訓に、発売初日などの特定日に公式アプリでの「購入券」提示を必須とする異例の制限を導入。注目の初日は、店舗での混乱が回避される一方で、オンライン上では早くも転売が相次ぐ事態となっている。
今回のハッピーセット「ちいかわ」は、キャラクターたちがマクドナルドのクルーなどに扮したペンシルトッパー全8種類が登場。第1弾初日の15日と第2弾初日の29日は混乱回避のため、公式アプリで配布される購入券を持つ人のみに販売を限定し、1人4セットまでの購入制限やデリバリー受付の一部停止など、多角的な転売・混雑対策が講じられた。
現場の緊張感と「混乱ゼロ」の安堵
この異例の対策で同社は万全の体制を敷いたわけだが、対応を引き受ける現場は一味違った緊張感があったようだ。クルーとみられるユーザーは販売前夜の14日、Xに購入の際の詳細を説明したうえで、
「お願いですから、詳しい事はマクドナルドホームページ、公式アプリ、公式SNSをしっかり、何度も何度も読んで下さい 明日はマネージャーもクルーも超多忙と思われるため、お一人お一人にゆっくり教える時間がないと思われます」
という購入者へのお願いを投稿していた。
こうした事前対策により、発売初日の店舗周辺はこれまでの争奪戦とは異なる様相を見せている。SNSには、実際に早朝から店舗を訪れたファンからの報告が相次いだ。
「今回のちいかわハッピーセットはマクドナルドアプリ専用の専用QRコードだから、カウンターでの混乱0だったし。転売も当分禁止令でてたしね!」
「激空いている。普段よりお客さん少ない。メルカリ、ヤフオクの転売対策が効いているのか」
といった、現場の落ち着いた状況に安堵する声や、戦略的に購入を遅らせるファンの投稿が目立った。
ネット上で相次ぐ転売とファンの怒り
一方で、対策の網を潜り抜ける動きに憤る声も上がっている。
「朝からちいかわ転売するために並んでる」
「なにやらちいかわのセットが発売らしいですぞ(転売やないか)」
「全然対策してないじゃん」
「早速転売されてるみたいだね。バイヤの方が、上手だわ」
「ちいかわのハッピーセットの転売ヤー本物いてまじ最悪最低」
「めっちゃ転売されてる!ちいかわさん! 1つ1つ違法報告してやりたい!!!」
なかには、
「ちいかわにシリアルナンバーつけて転売ヤー特定してほしい」
と、さらなる厳重な対策を求める声も上がった。
一方で、大手フリマサイトでは早くも全種セットが2200円前後で出品されているが、
「ハッピーセットが1つ510円くらい、それ×4で2040円だから、やっぱ転売しても利益少ないやんと感じた。真面目に働くのが吉ですばい」
「購入制限かかってるし 購入金額より高く売れるわけでもないし 付いてたオマケ売るだけなら転売でも何でも無くね?」
とその収益性の低さを冷静に分析する指摘も見られた。
トラウマとなった「早期終了騒動」
背景には、2025年5月に実施された前回コラボでの「早期終了騒動」がある。当時は発売からわずか数日で完売店が続出し、高額転売や食事の大量廃棄が社会問題化したことで、ファンからは「アンハッピーセット」と厳しい批判が寄せられていた。
今回の徹底した対策に期待が寄せられた一方で、一部のユーザーからは「ちいかわコラボをオジサンが頼んだら転売ヤーとしか見られないだろうな」といった、キャラクター人気ゆえの切実な悩みも漏れている。
同社は公式サイトで「転売目的のご購入はご遠慮ください」と強く呼びかけているが、店舗の静寂とは対照的に、オンライン上での“いたちごっこ”は依然として続いている。

