三浦半島の南部沿岸に潜む20~30cmの良型カサゴに的を絞って出船しているのが、久比里の山下丸。
夏に向かって水温が上昇するにつれカサゴの活性もグンと上向いてきたようだ。
南西風が吹いた取材日は風裏の鴨居~観音崎沖にポイントが限られたにもかかわらず、水深20~40mの根周りを転々と探って26cmを頭に25~45尾の満足釣果。
ナギの日ならば、さらなる大型カサゴも飛び出す久里浜~下浦~剣崎方面まで釣り場が広がり楽しさ倍増。
昇り調子の今がチャンスだ。

これからが盛期。身の厚みも増してきた
今回の取材日は4月20日。
しかし天気予報は南西の強風予報、港によっては出船中止が予想された。

26cmの良型も登場
そこで編集部が選んだターゲットは、南西風に強い三浦半島東岸でのカサゴ釣り。
船宿は久比里の山下丸だ。
カワハギ釣りではパイオニア的な存在で、私もずいぶん勉強させていただいた。
もちろん季節に合わせてアマダイやカサゴなどにも出船しており、カサゴは4月から出船している。
塩じめしたサバの切り身が配られて準備が整ったところで、12名を乗せて出船。
30分ほどで鴨居沖の水深30~40mの根周りに到着し、潮回りを済ませると山下船長から投入の合図が出た。
皆さんさっそくサバの皮目からハリをチョン掛けにして釣り開始。
カサゴは根魚を代表する魚で、岩礁帯や魚礁などを住処にしている。
つまり根掛かりは付きもの。
しかしこのポイントはオモリを頻繁にロストするキツい根はなく、釣りやすそうだ。
基本は船下でリフト&フォール、しばしゼロテンション。
慣れた方はチョイ投げしてゆっくりサビいて広く探る。
時どきシェイクしたり、竿一杯にリフトして誘い落とすアピールも効果的だ。
避けたいのはゴゴッとアタった直後の早合わせや電撃合わせで、スッポ抜けに泣く。
最初のアタリはエサをくわえただけだから、一呼吸置いてエサを飲ませる。
そして竿の胴まで揺さぶる魚信がきたら、大きく竿先を立ててしっかりとハリに掛け、巻き上げを開始する。
合わせ損なってもエサが残っていれば食い直してくる可能性があるから、すぐ着底させて再アタックを狙おう。
1投目からあちこちでカサゴが釣れ始めたがリリースサイズが目立ち、「昨日はこんなに小さいのはあまり交じらなかったのになぁ」と山下船長が首をかしげる。
下げ潮が飛び、風も強いので船長は操舵にひと苦労している様子だ。
そんな折、「前で良型が釣れたよ」との船長の言葉で左舷のミヨシに向かうと、なんと釣友の塙君が23cmのカサゴを釣り上げてドヤ顔をしている。
結果を先に言ってしまえばこの日は大中小のカサゴが釣れたのだが、彼はなぜか大型の割合が多かった。
日頃の行いがよいわけではないのに、どうしたことだろう。
続けて右舷トモ、右舷ミヨシでも23~24cmのカサゴが上がる。
左舷ミヨシ胴の間の関野さんとお隣の中村さんは22cmをキャッチし、さらに右舷ミヨシ3番の寺井さんは26cmの良型を釣り上げた。
お父さんと参加していた平山愛翔君(小4)も悪条件なのに酔うこともなく、集中力を切らさずカサゴを釣り上げている。
父子で時どき沖釣りを楽しんでいるとのことで将来が楽しみだ。

父子で気軽に遊ぶにもうってつけの釣り
知っ得! カサゴをさばく下準備
カサゴ類に共通するのが「ヒレの鋭いトゲ」と大きな胸ビレ。
トゲに毒はないが、刺されるとピリピリと痛む。
そのままウロコを取ると手はボロボロに傷むし、胸ビレが邪魔してウロコも取りづらい。
そこでキッチンバサミでヒレを全部切り取ってしまえばトゲに刺されることもなく、ウロコもきれいに取れる。

頭部のトゲも先端をカットするとよい

