忙しいリーダーの美香子に代わり、余興打ち合わせの日程調整をした亜紀。無事に最初の打ち合わせをはじめましたが、そこでも各メンバーの不手際が露呈します。
「データ紛失」大きなトラブル発生
式にでない子へのメッセージ動画の依頼を忘れていた美香子。それだけでもスケジュールを押すのに、枠組みとなるムービーデータを紛失したと由梨が言ったので、つい青ざめた。
亜紀「データ、なくなったの?」
由梨「うん」
それならもっと早く知らせてくれれば、こちらで作成しておいたのに。今この場で言われては、作成時間はかなりきつい。声に出して責めはしなかったものの、私が考えこむ顔になったので、由梨はあわてて言い訳を述べた。
由梨「本当にごめん。連絡しなきゃって思ってたけど、子どもの園行事やワクチン接種で忙しくて」
それでも、メッセージ1つくらいはできたと思う。だが、これ以上彼女を咎めても意味はない。気を取り直し、動画のフォローを申し出た。
亜紀「じゃあ、ムービー作成は私がしておくよ。今日はもう曲決めと、練習に入ろう」
由梨「うん」
美香子「それがいいね」
美香子と由梨はホッとしたように同意し、葵はやや不満そうな顔をした。
モチベーションがバラバラに…
その後、何とか曲決めとカラオケでの歌練習を行うことができた。それでも人前で披露できるまでに仕上げるには、もう少し練習が必要だろう。
亜紀「もう1回集まって練習しよう」
提案したら、由梨の眉がひそんだ。
由梨「また?これぐらいでいいんじゃない?」
葵「いや、亜紀さんの言う通りですよ。もう少し息合わせないと、発表レベルにならない」
葵と美香子も同意を示し、また集まる流れになる。次の日程調整をし、解散となった。美香子と由梨が姿を消すと、葵が私に近づき声をかけた。
葵「もう、リーダーは亜紀さんですね。美香子さんのせいで初動が遅れたのに、他メンバーに連絡してなかったとかあり得ない。由梨さんもムービー紛失っていう大事な情報、今日まで黙ってるし」
我慢していた不満を葵が言ってくれて、少しすっきりした。仲間同士これ以上嫌な雰囲気にしたくなくて、笑って見せる。
亜紀「まあ、仕方ないよ」
葵「でも、亜紀さんは子育ても仕事もして大変でしょう。美香子さんは仕事だけだし、由梨さんは育休中で、時間あるはずなのに」
それには何も答えられなかった。今日の打ち合わせで、各自のモチベーションがバラバラなのを、痛烈に感じている。

