「今こそ、人生を変える時」と決意しても、容赦なく現実が立ちはだかることがあります。 筆者が経験した、DV・モラハラ夫からの脱出計画。あと一歩で「新しい人生」が始まるはずだった日の記録と、そこから得た気づきをお伝えします。
別居に向けての準備
あの時、私は夫との別居に向けて真剣に動いていました。
区の相談窓口へ通い、DV被害者の証明書を発行してもらい、弁護士にも相談。
「自分と子どもを守る」という強い意志だけが、私を突き動かしていました。
DV被害者専用の住宅まで用意してもらい、そこに引っ越す為の準備を着々と進めていたのです。
今は亡き母が、私に買ってくれた大きな婚礼家具を泣く泣く処分しました。
できるだけ身軽にする為に沢山の物を手放して、引っ越し業者と契約して日時も決めました。
「Xデー」引っ越し当日を待つだけでした。
容赦のない現実
その引っ越しの直前に長男が突然、失踪し姿を消してしまいました。
彼の通う学校や事業所だけでなく警察も出動しての大騒ぎになり、家を出て行ってから5時間後に無時に発見されるまで寿命が削られていく様な思いを味わいました。
その後、私も次男も精神的な疲弊から高熱を出し、半月程寝込んでしまいました。
次男にいたっては「肺炎」と診断されており、安静が必要で別居どころではありません。
「なぜ、このタイミングなの?」と天を仰ぎましたが、その時は家族の命を守ることが最優先。結果として、夫との「現状維持」という名の静かな日々が再び始まりました。

