魅力的なキャラクターが多数登場するNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、佳久創演じる青年武将・藤堂高虎の人気が急上昇している。高虎は、主人公・羽柴小一郎長秀(仲野太賀)の重臣の1人で、第15回(4月19日放送)に小一郎の敵方である浅井長政(中島歩)配下の剛腕な足軽として初登場。第18回(10日放送)で再登場し、小一郎の家臣となった。17日に放送された第19回では、織田信長(小栗旬)の安土城築城に携わり、のちに「築城名人」として知られることになる片りんを見せ、SNSを沸かせた。
「豊臣兄弟!」とは?
豊臣秀長(仲野)を主人公に、天下人となる兄・秀吉(池松壮亮)を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
巨漢で知られる高虎は、小一郎のもとで武勇だけでなく学問も重要だと教えられ、算術・鉄砲・築城など多くを学ぶ。やがて頭角を現し、秀吉の中国攻めや賤ヶ岳の戦いなどにも参戦。前線で戦うだけでなく、兵站を任されるなど、知勇兼備の武将となる。
成長著しい高虎(佳久創)小一郎(仲野太賀)から人心掌握術も吸収
第19回では、嫡男・信忠(小関裕太)に家督を譲った信長が、天正4(1576)年1月、水陸ともに交通の要衝である安土に地上6階建ての巨大な城の建設を開始。総奉行を担う丹羽長秀(池田鉄洋)のもと、高虎も怪力を生かして石垣を積む作業に従事した。しかし、高虎はすでに積み上げられた石を1つずつ崩しており、人夫たちを困惑させた。理由を尋ねられた高虎は「すき間がなさすぎる」と主張。すき間だらけでは敵が昇りやすく、また崩れやすくもなってしまうと反論されると、すき間を埋めるのは最後で、長い石を並べて面を平らにすることが先決だと持論を展開した。しかし現場の担当者は、今から工法を変えるのは無理だとし、勝手に進めるなと反対。人夫総出で高虎をその場から連れ出そうとするが、高虎は「わしは間違っておらんわ!」と叫び、意地でもその場を離れようとしなかった。騒動に気づいた長秀はたまらず「何を騒いでおる! やめんか」と仲裁。結局、高虎は追い出されてしまった。
その後、高虎は小一郎に「わしは間違ったことはいうておらん。城などを造るために侍になったのではない」と不満を述べるが、小一郎は「ひとりでは城は造れぬ。戦も同じじゃ。ひとりでは勝つことなどできぬ。いざという時、よき城があれば兵たちを助けることができる。兵が城を守るのではなく、城が兵たちを守ってくれる。そういうよき城を造るのじゃ」と諭した。だが高虎は納得がいかないようで、子供のようにすねて、ぷいとどこかへ行ってしまい小一郎を呆れさせた。
その後、高虎は、小一郎の妻・慶(吉岡里帆)の1人息子・与一郎(高木波瑠)を祖父母の堀池頼昌(奥田瑛二)と絹(麻生祐未)から引き取るための交渉に同行。頼昌は、亡き息子の仇である織田家への恨みから、その家臣である小一郎と、彼のもとに嫁いだ慶を敵視し、頑なに孫を手放そうとしなかった。小一郎はそんな頼昌の心情に寄り添い、慶とともに粘り強く説得を続けて、ついにその心を解きほぐした。その様子を間近で見ていた高虎は、「わしはできないと思うておりました。あんな頑固じじいの気持ちを変えることなど」と感心。その後、安土城の現場に戻るとまず「この前はすまんかった」と深く頭を下げて謝罪し、「わしが言ったことは間違ってはおらぬ。じゃが、お主らのいいたいこともようわかった。だからこうしてみるのはどうじゃろうか」と折衷案を書いた紙を見せた。すると人夫たちは態度を軟化させ、高虎も交えて互いの協力のもと作業を再開。その様子を、長秀が満足そうに見守っていた。
今治城、津城、伊賀上野城、宇和島城といった居城のほか、江戸城、名古屋城などの築城・改修、徳川期の大坂城再建を指揮したことでも知られる高虎。築城名人の萌芽を思わせるエピソードに、多くの大河ファンや歴史好きらが反応。SNSには
「城造り名人の片鱗が見えてきた高虎くん」
「築城の名手・高虎くん、爆誕」
「藤堂高虎が才能を開花させつつある」
といったコメントが並んだ。
また、小一郎のもとで人格的にも成長していく姿に
「高虎、折り合いのつけ方を覚えた」
「経験を吸収して変化成長するのが早い」
「素直でかわいいな」
「めっちゃ良い奴なんですけど」
「いいキャラ。どんどん好きになる」
と好感度が爆上がり。
高虎はのちに、丹羽長秀の三男で、主君である秀長の養子だった高吉を、自身の養子として迎え入れることになる。高虎の成長を見守る長秀の姿が描かれたことをこの史実と結び付け、
「丹羽殿に認められる」
「丹羽さんが藤堂高虎認めるのは高吉の伏線かな?」
などと書き込む視聴者もいた。

