「更年期の血圧」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「更年期の血圧」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
更年期の血圧の正常値はいくつなのでしょうか
伊藤 陽子(医師)
日本高血圧学会が定めた血圧の正常値は、年齢や性別に関係なく下記のとおりです。
・診察室で測定した場合:収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満
・家庭で測定した場合:収縮期血圧115未満かつ拡張期血圧75mmHg未満
更年期で血圧が上がったときの注意点は何でしょうか
伊藤 陽子(医師)
血圧が上がったことに気付いても「歳のせい」と放置するのは危険です。なぜなら、血圧が上がるとさまざまな病気のリスクが高まるからです。自覚症状がないからといって高血圧を放置すると、心筋梗塞や腎不全など重篤な病気を発症する可能性もあります。血圧が上がったことに気付いたら、すみやかに内科を受診なさってください。
更年期で血圧が気になったときのおすすめの食事は何でしょうか
伊藤 陽子(医師)
血圧が高めの場合は、食塩摂取量を6g未満にするとともに、肥満にならないよう適量を食べるよう心がけましょう。血圧が低めの方にもいえることですが、主食(ご飯やパン、麺など)、主菜(肉や魚、卵、大豆製品など)、副菜(野菜やきのこ、海藻など)を揃えた食事を摂ると栄養バランスがよくなります。また、果物や乳製品の摂取も適切な血圧を維持するのに役立ちます。
更年期高血圧・閉経期高血圧の治療や予防は何科の病院で相談できますか?
伊藤 陽子(医師)
気になる症状が高血圧だけであれば、内科や循環器内科で相談するのが一般的です。更年期の症状がつらい場合は婦人科を、気分の落ち込みやイライラで悩む場合には心療内科での相談も検討しましょう。
まとめ 更年期の血圧は変動に注意!
更年期の血圧は、些細なことで上がったり下がったりと変動しやすい特徴があります。高血圧が続くとさまざまな病気の発症リスクが高まるため、気になる変化があれば早めに内科で相談すると安心です。
また、血圧の異常を見逃さないためには、自宅での測定を習慣化するとよいでしょう。あわせて、日々の生活習慣を整えていくことも健康的な血圧を維持する助けになります。
体調が揺らぎやすい更年期だからこそ、ご自身のペースで身体を労わっていきましょう。

