女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第38回が20日に放送される。
朝ドラ「風、薫る」第38回(5月20日放送予定)ポイント
教授の今井益男(古川雄大)らが患者の和泉千佳子(仲間由紀恵)の病状説明
夫・元彦(谷田歩)を前にした説明で千佳子の表情が変わることにりんが気づく
「瑞穂屋」を槇村太一(林裕太)と兄・宗一(上杉柊平)、シマケン(佐野晶哉)が訪問
朝ドラ「風、薫る」第8週「夕映え」(第36~40回)ストーリー展開【ネタバレ】
りんや直美たちが見習実習を行う帝都医科大付属病院に和泉侯爵家の妻・千佳子が入院してきた。千佳子は病院生活が気に入らず、退院するなどと言って病院側を困らせた。今井たちは、千佳子の看護をりんにやらせたいと提案。看護教師のバーンズ(エマ・ハワード)は問題が起きた場合、その責任を実習生たちのせいにしようとする魂胆を見抜いて反対するが、直美はバーンズに、武家の娘であるりんの可能性に触れながら説得。りんも「まだ見習の身で未熟ではございますが、精いっぱい努めます」と立候補した。教授たちの思う壺になり、バーンズは天を仰ぐが「患者のため2人で協力しなさい」と指示した。
しかし千佳子は看護婦の存在に懐疑的で、りんが脈拍や「お通じ」について尋ねると「無礼者」と激怒。その日の夕食、同期たちと千佳子がなぜ他人に体を触られるのを嫌がるのかを考えた。千佳子の病気は乳がん。同期たちがもし自分が患者ならという視点で思いを巡らせるなか、仲間たちの話を聞いたりんは、患者と同じ気持ちになって考えることにした。
りんは千佳子の病室で「奥さまのお辛い気持ちは分かります」と心を寄せようとするが、千佳子は枕を投げつけ、「気持ちがわかるなんてたやすく言わないでちょうだい!」とブチ切れ。「私は病人であなたは私を看護する看護婦とやらなんでしょ? 思いあがらないで」と声を荒らげた。
千佳子の厳しい言葉に落ち込むりん。直美も、患者の丸山忠蔵(若林時英)から突きつけられた率直な言葉にショックを受けながらも、自分なりのやり方で患者との距離を詰めていった。この日も、丸山を巻き込んで助教授の藤田邦夫(坂口涼太郎)を「ほめ殺し」。藤田は態度をコロッと変え、看病婦の永田フユ(猫背椿)に「やはり、看護婦は違うな。ほら、キミ、患者には大家さんのようにもっと優しく」と指示するようになる。さらに直美のように換気の重要さも説くと、さすがのフユも直美に「あんた、ほかの見習いたちと違って…ずいぶんずるい女ね」と感心する。直美は「ずる賢い女って言ってくれます?」と「訂正」を求めた。
そんななか、千佳子の見舞いに夫の元彦と息子の行彦(荒井啓志)がやってきた。千佳子は病院生活への不満を口にし、手術をしても治る見込みは半分もないと不安を漏らす。しかし行彦は、それでも手術をしなければその半分の可能性すら失われるとし「手術を受けるしか道はありません」と説得。「わがままを言っている場合じゃありませんよ」と諭した。だが千佳子は、「わがまま」という言葉を受け入れられない。さらに元彦から「ほら、千佳子の好きなカステラを買ってきた。少しは機嫌を直しなさい」と声をかけられても、本人に「機嫌が悪い」という自覚がないため、ただ戸惑うことしかできなかった。
実習を終えた詰所では、玉田多江(生田絵梨花)や泉喜代(菊池亜希子)、柳田しのぶ(木越明)、東雲ゆき(中井友望)、工藤トメ(原嶋りん)の同期がお互いを「呼び捨て」にして笑い合い、確かな連帯感が生まれ始めていたが、りんは、ひとり中庭の切り株に座りナイチンゲールの本を読みながら悩んでいた。直美はそんな彼女に寄り添う。「患者さんのこと分かれっていうけど、ナイチンゲール先生、(りんが読む本に)方法は書いてない」。りんは、「前に、私が落ち込んでいる時におんなじように落ちこんでた人がいて、励まされたから、私も同じようにって思ったんだけど…」と漏らす。すると直美は、その人との関係を聞き、「友人」というりんに、「友人でも家族でもない。仕事だったらおんなじ気持じゃダメなんじゃない?」と問いかける。りんが「看護婦として患者の気持ちをわかる?」と返すと、直美は「分かるように努める。どうやったって患者と同じ気持ちにはなれないもの」と伝えた。
そこに同期たちがやってくる。5人はなかなか帰ってこない2人を心配し、りんと直美のためにおにぎりを作って持ってきてくれた。7人はござの上に座っておにぎりをほお張った。少しだけ元気が出るりんだが、やはり千佳子のことが頭から離れず「奥様は今ひとりよね…。だけど…さびしくないのかしら…」とつぶやいた。
朝ドラ「風、薫る」第38回見所
千佳子の病室に、主治医の今井、教授助手の黒川勝治(平埜生成)、藤田が訪れ、元彦の前で病状について話そうとする。りんは千佳子のわずかな表情の変化に気づく。
一方、東京・日本橋の「瑞穂屋」には小説家志望の槇村と兄の宗一)、「シマケン」こと島田健次郎(佐野)が現れ、そこにりんの妹・安(早坂美海)もやってくる。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

