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うつ病を抱え出産→激しい産後うつに…母になった元地下アイドルが、それでも「前を向くしかなくなった」理由

うつ病を抱え出産→激しい産後うつに…母になった元地下アイドルが、それでも「前を向くしかなくなった」理由

ADHDに算数障害(数字、計算に困難を抱える学習障害)、双極性障害といった、生きづらさを抱えていた私。そんな私が2025年の夏、母になった。

 左から、姫乃たまさん、姫野桂(筆者) 生きづらさはあるけれど、夫や行政の助けを借りて明るく育児をできている。この連載では私のように、生きづらさを抱えたまま母になった人にインタビューしていく。

 第1弾はライターで元地下アイドルの姫乃たまさん。私と同じ「ひめの」姓で、しかも、私が出産した5日後にたまさんも第一子を出産した。

 たまさんは長くうつ病を抱えて生きてきたことを、2026年2月に上梓した新刊『なぜかどこかに帰りたい』(太郎次郎社エディタス)でも綴っている。生きづらさを抱えての妊娠、出産、育児について、たまさんに語ってもらった。

なんとなく「母親と同じ年齢で産めたら」と思っていた

左から、姫乃たまさん、姫野桂(筆者)――たまさんは新刊『なぜかどこかに帰りたい』で、子どもを作ろうと決心したのは夫が最高の父親になるだろうと確信したからと綴っていましたね。

姫乃たま(以下たま):はい。子どもの頃はなんとなく母親と同じ年齢で産めたらいいなと思っていました。でも、うちの母親って私を産んだのが23歳か24歳のときなんです。自分が23歳の頃は結婚もしていなかったし、初の単著を出してまだ1年かそこらで、仕事もこれからという時期だったし、現役の地下アイドルだったので当時は恋愛が許される雰囲気ではありませんでした。具体的に子どもが欲しいと思ったのは夫と結婚してからです。

――不妊治療もされたそうですが、精神疾患がある場合、精神科での治療はどうされましたか?

たま:精神科の主治医が女性の先生なんですが、すごく相性が良いんです。その先生に不妊治療のことを相談したら最初はとても心配していましたが、すごく寄り添ってもらえました。薬も妊娠中は飲めないものを飲んでいたので、調整してもらいました。出産も大学病院で産婦人科と精神科、薬剤師さんとがっつり連帯してもらいました。

妊娠中は「不妊治療中の自分」に見られている感覚

左から、姫乃たまさん、姫野桂(筆者)――パートナーはかなり年上ですよね。

たま:夫は30歳年上です。年齢的に気を遣っていたのか、当初夫から「子どもが欲しい」と言われた記憶はありません。不妊治療のクリニックに行ってみようとなったときも、どちらかと言えば私のほうが主導でやっているような感じがしました。

夫はすごく協力してくれるのですが、途中で私だけが子どもが欲しいのではないかと不安になってしまったことがあって。でも、実は夫も楽しみにしていたとわかって足並みを揃えることができました。妊娠するのも産むのも私だから、気軽に楽しみだと言えなかったみたいです。

――私自身、妊娠中はマイナートラブルや体の変化、一人で孤独に赤ちゃんを育てている感じがしてとてもつらかったのですが、たまさんはどうでしたか?

たま:それが、妊娠中は元気だったんです。もちろんいつどうなるかわからない不安は常にありましたが、不妊治療がつらすぎたので、妊娠できたのがすごくうれしくて。でも不妊治療中の自分に見張られている感覚がずっとありました。

つわりでつらいときも、不妊治療中の自分が見たら羨ましいだろうなと思うから、元気でいなきゃいけないという気持ちがあったのかもしれません。だから純粋に元気だったというより、過去の自分に対して緊張して気が張っていた感じです。



配信元: 女子SPA!

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