堺雅人主演の大ヒットドラマ『半沢直樹』シリーズ(TBS系)では、朗々(ろうろう)としたネチネチキャラを演じ、ネット上でも話題になった。
俳優デビュー作は、1997年放送の連続テレビ小説『あぐり』(NHK)。30周年を迎えようとしている大ベテラン俳優だ。そんな山田純大について、“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
江戸弁から茨城弁への豊かな変化
「べらぼうな世の中があってたまるか」1971年にフジテレビで放送された、時代劇ドラマ『一心太助』第2話冒頭で、画面を活気づけていた台詞だ。同作が民放初単独主演だった杉良太郎が、主人公・一心太助を江戸っ子情緒たっぷりに演じていた。
一心太助とは、江戸の人情や人助けの粋を象徴する、時代劇ではお馴染みのキャラクターである。そんな一心太助の頻出ワードが「べらぼう」であり、江戸弁(江戸言葉)の代表として、横浜流星主演の大河ドラマではタイトルにもなった。
べらぼうはもともと、「バカ者」を意味し、そこから「甚だしい」や「並外れた」といった意味合いに広がった。ではこれを江戸弁から茨城弁にしてみるのはどうか。何とも豊かな変化がある気がする……。
山田純大は杉良太郎の息子
正確に当てはまるかは微妙だが、茨城弁では「ごじゃっぺ」がバカ者を意味する。「ごじゃっぺよ」だと「バカ者め!」となるだろうか。2026年1月期放送ドラマ『再会〜Silent Truth〜』では、この茨城弁が杉良太郎の江戸弁以上に画面を活気づけていた。第1話後半、三ツ葉警察署管内で事件発生。久しぶりの捜査会議で張り切る刑事課長・盛田昭二(山田純大)が、ホワイトボードに状況を書いている。でも字が大きく読みづらい。
部下の警察官が他の人に書いてもらったらどうか指摘すると、盛田が「ごじゃっぺよ」と一喝する。
なぜかサングラスをかけているビジュアルも相まって、とにかくキャラの癖が強い。
だが、同じ「バカ者」を意味する江戸弁から茨城弁への豊かな変化が確かにあるのは、何を隠そう、盛田役の山田純大は杉良太郎の息子だからだ。

