コンビニには“フェロモン店長”三彦目当てにファンである近所の人々が集い、アイドルのようなキラキラ接客対応が常態化。非現実的なようで中島さんの美しいビジュアルと振る舞いがピタリとはまっています。
ワイルドな二彦は長髪に無精髭という風貌で、破天荒な行動をしたり、奇声を発したりとコメディに振り切り、三彦とは対照的です。こうした真逆の兄弟を華麗に演じ分けられるのは、中島さんのこれまでの経験によるものが大きいと思います。中島さんが1人2役で見せる「セクシーとワイルド」の二面性を、どうしてここまで巧みに鮮やかに表現されているのでしょうか。
海外俳優も圧倒する徹底的なリサーチ力
中島さんの表現における振り幅は、徹底した準備力と役や作品世界に自分のすべてを投げ込む強い覚悟からくる“没入感”が源になっています。まず、役に対してよく研究し作り込みが細かいタイプ。本人が様々なインタビューでも明かしていますが、演じる役がどんな人物なのか極限まで深掘りし解像度を高めた上で、性格・話し方・感情の出し方まで細部を練り上げているそう。
海外ドラマに初出演した『コンコルディア/Concordia』(Hulu)では、英語ながらセリフを完璧に落とし込み、共演者の過去作をとことん研究して相手に合わせたトーンに変えていた点が評価されています。
さらに『めざましテレビ』(フジテレビ系)の「教えて!ケンティーチャー」内では映画『プラダを着た悪魔2』俳優のアン・ハサウェイさんとメリル・ストリープさんに、中島さんが英語で直接インタビューを敢行。2人が驚いてしまうほど相手をリサーチしており、懐に飛び込んでいました。この光景にSNS上では「中島健人氏のインタビュー素晴らしかった」「こういう取材は事前準備でほぼ決まると思ってる」「健人くんのインタビューは自分で徹底的に調べているから嘘がない」と絶賛の声が溢れていました。
アイドル・ケンティーの観客を没入させる覚悟
また、自身を投げ込む強い覚悟によって、作品ごとにその世界に完全に入り込み、観客まで同じ目線に引きずり込む力があります。役者としても、「アイドル・ケンティー」としても、中途半端に恥ずかしがることなく自身を解放出来ることは、中島さんの大きなアドバンテージです。
こうした準備力と自分を投げ込む強い覚悟が観客の“没入感”を高め、「役として作品世界に存在している」ように演じるため、見る側も自然と物語に吸い込まれるのです。

