主要人物たちの相次ぐ不審な言動によって、謎が深まる一方の「田鎖ブラザーズ」(TBS系、金曜22時)。物語は第5話(15日放送)まで進み、突如見つかった密造銃をめぐって、未解決の発砲事件や暴力団・五十嵐組の関与をうかがわせる新情報が次々と浮上するなど、ますます先の読めない展開となっている。登場人物の誰もが怪しく見えるなか、視聴者の間で特に疑惑の目が向けられているのが、辛島金属工場の元工場長・辛島貞夫(長江秀和)だ。意味深かつ不自然な言動は考察班を刺激。SNSには「無関係ではなさそう」「やっぱり怪しい」といった声が相次いでいる。
「田鎖ブラザーズ」とは
連続ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」「海に眠るダイヤモンド」(いずれもTBS)などで知られる新井順子氏がプロデューサーを務めるクライムサスペンス。2010年4月27日の殺人事件時効廃止のわずか2日前に両親殺害事件の時効を迎えてしまった田鎖真(岡田将生)と稔(染谷将太)の兄弟が、法では裁けない犯人を自らの手で裁くべく警察官となり、事件の真相を追い続ける姿を描く。
密造銃、発砲事件、暴力団との関わりは?
第5話では、両親の殺害現場でもあるかつての自宅でみつかった密造銃について、真と稔が、父・朔太郎(和田正人)が犯罪に関与した過去が暴かれることを懸念しつつ、独自に調べを進めた。
朔太郎や彼が働いていた辛島金属工場の周辺を取材していたノンフィクション作家・津田雄二(ずん・飯尾和樹)の遺品から、事件があった年の仕入れ票が出てきたことを受け、稔はさらなる手がかりを求めて辛島の自宅を訪問。貞夫の妻で山岳写真家のふみ(仙道敦子)に探し物を頼むフリをした稔が、彼女が席を外した隙に勝手にリビングを探り、ガラスキャビネットの中に工場の顧問税理士・元橋輝彦がバインダーに整理した確定申告用の書類を見つけた。稔が事件の年の1冊を手に取ると、突然背後から「何やってんだ!」と咎める声がした。振り向くとそこには音もなく近づいてきた貞夫が立っていた。「それ…うちの税理士のだろ」と不審がる貞夫に、稔は「ここに落ちてたんで、片付けようと思って」と苦し紛れの言い訳。貞夫は「落ちてた…」と言うと、何かを思い出そうとするかのような表情になり、「ああ、また俺が開けっ放しにしてたんだな」と納得してその書類をキャビネットに戻した。
その後、稔は元橋の事務所で事件の年の工場の補助簿を入手し、津田が持っていた仕入れ票との差異に注目。津田の伝票にだけ記載されている「SNCM」という素材が、拳銃の製造に使われることを突き止めた。真も事件前に起こった発砲事件に、五十嵐組が絡んでいる可能性を聞きつけ、組関係者から工場に製造依頼があったことをかぎつけた津田がトラブルに巻き込まれ、五十嵐組の関係者が両親を殺したのかもしれないと推測した。
事件があった31年前の夜、工場で火災が発生。貞夫とふみは助け出され無事だったが、工場は全焼し跡地は売りに出されていた。当時、山の事故で足を負傷し、車いす生活をしていたふみは、事件後に手術とリハビリを経て個展を開けるほどに回復しているが、貞夫は体調を崩しているようでふみが面倒を見ている。第4話(8日放送)にあった「大丈夫よ。あなたは何も心配しなくていいから」というふみの発言も意味深だ。
密造銃を発端に、辛島へ疑惑の目を向ける視聴者が急増しており、SNSには、
「妻の足を治すお金のために工場長が拳銃作ってた?」
「朔太郎は銃の密造に関わっていた? だとしたら工場長とふみさんが必死で隠そうとしてるのもわかるし、工場の火事も無関係ではないかも…」
「暴力団云々というより、もしお父ちゃんが拳銃密造のこと喋ったら、ヤバいのは工場だよね。てことは、やっぱ怪しいの工場長夫婦じゃん」
「津田に追及されていた田鎖父が自首しようとして工場長に殺害された?」
といったコメントが寄せられている。
また第4話では、久しぶりに再会した稔に関心を示さず、一切言葉を発しなかった貞夫がしゃべりだしたことや、稔の苦しい言い訳に納得してしまう不自然な反応に違和感を覚える人も多く、
「しゃべれたんだ!? うつ病とかではないのか…?」
「先週の廃人のような姿とは違うしゃきっとした表情」
「『また開けっ放しにしてたのか』も気になる」
「認知機能に問題あったりする? だとしたら何かしらの情報が口をついて出ることもありそう」
などの書き込みも散見された。

