初夏を迎えて、待ちかねた外房大原沖のイサキがスタートした。
大原港・春日丸へ出かけた取材日は強風がさらしてフードを被らざるをえない海況となってしまったが、それでも各自25~50尾(うち2名が定量50尾)に達する活況ぶり。
35cmオーバーの良型も交えてサイズ良好、時どきガツンとヒットするマダイも大原ならではの名物だ。
うれしいことに、イサキの腹をさばくと早くもおいしい白子がちらり。
6月以降は大きくふくらんで左党を喜ばせてくれるだろう。

おいしい白子もふくらみ始めた
すべての魚に旬はあると思うが、6月を前にして釣り人の頭に浮かぶのが「梅雨イサキ」。
夏の産卵期が迫りお腹に白子や真子をたっぷりと持つ。
ただでさえ引きが強いイサキが、一年で最もパワフルになる時期でもある。
南房地域での3月開幕を皮切りに、房総半島に沿って北上を進めるイサキ前線。
5~6月になれば外房全域で楽しめるが、とくにイサキ乗合を多く出すのが大原地区。
サイズがいいのも特長だ。

今後はこのサイズが中心に
強風なれど食いは抜群
梅雨にはちょっとまだ早い4月20日、大原港の春日丸へ向かう。
当日は今シーズン3回目の出船とのことで、「2回とも漁協定量(一人50尾まで)が出ましたよ。まだ水温が安定していないからサイズは大中小が入り交じっているけど、水温が安定してくればサイズも大で固まると思います。群れは今シーズンもいい感じですね」と中井成明船長。
期待できそうだ。
外房の漁師は「沖で日の出を迎える」という習わしのとおり、まだ真っ暗な朝4時前にもやいが解かれた。
ただし強風予報もあってか、集まったイサキフリークは4名と少し寂しい。
大原沖には数多くのイサキポイントがあり、最初に船長が選んだのは航程45分、水深20m付近。
協定開始時刻の5時ちょうどに日の出も迎えて実釣開始。
強風予報は10時ごろからのはずだが、すでにけっこうな風が吹いている。
波こそ高くないが釣りにくい状況で、最初の1投を前に仕掛けが絡んでしまっている人もいる。
ハリスが1.5号と細いうえに、長さは3m。
無風下でも決して扱いやすいわけではないのでこの日はなお大変、船ベリにあるマグネットにしっかりハリをくっ付けて投入を待つ。
風が強いので、先バリから順番に船外に流して投入完了だ。
なお、取り込み時は上のハリから順にマグネットに固定して手前マツリを防ぐ。
かように海上は釣りにくい状況なのだが、海の中はまったく異なる状況らしい。
うれしいことに第1投から魚が飛びついてきてくれた。
指示ダナは13~15m。
指示ダナからハリス分(3m)落とし、50cm刻みでコマセをまいて13mまで誘い上げる。
アタリがなければしばし待ちだ。
右舷胴の間の島貫&栗原チームは、さすがの腕前。
電動リールの水深表示に頼らずに道糸の色できっちりと水深を合わせ、ショートピッチでメリハリを利かせて竿をあおってコマセをまく。
イサキはコマセ釣りの基本が凝縮されていて、船中全員がタナを合わせてコマセをまくことが至上命題。
自分だけ釣ろうと一人でもコマセの位置を下げると、全体釣果が落ちてしまう。
チームワークで魚を寄せるのだ。
また、イサキは縦に幅広く群れているはずだが、なぜかタナが1mずれるだけで釣れない。

開始早々イサキがヒット!
知っ得! 素早い投入で釣果アップ
イサキは一定のタナに群れていて、思いのほかポイントは狭い。
風や潮で船が動くとすぐに群れから外れてしまうので、投入をもたついているとアタリがない、なんてこともある。
船長の操船をよく観察して「はいどうぞ!」という前に準備完了、手にコマセカゴを持って即座に投入できる体勢を取ろう。

スピーディーにタナを直撃!

