J1の京都サンガF.C.は21日、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が、23日に開催される明治安田J1百年構想リーグ第18節の長崎戦をもって退任することを発表した。クラブは15日に「今シーズン終了後の退任(契約解除)」を公式発表していたが、そこからわずか6日後、双方合意のもとで退任時期が急遽前倒しされることとなった。
15日の公式発表から一転、異例の早期退任へ
曺貴裁監督は2021年の就任以来、着実にチーム力を引き上げ、昨シーズンはクラブ史上最高のJ1リーグ3位という大きな実績を残した。しかし、今季の百年構想リーグでは厳しい戦いを強いられており、17試合を消化した時点で西地区最下位に沈んでいる。また、一部報道で曺貴裁が新シーズンで浦和の新監督に就任すると報じられた。
これを受け、契約が1年残っている中、クラブは15日に今季限りでの契約解除を発表していた。しかし今回のリリースによると、その後もクラブと曺貴裁監督とで協議を重ねた結果、プレーオフラウンド2試合の指揮は執らずに、23日の試合を最後に指揮官の座を退くことで双方が合意したという。
西地区最下位「たくさん悩み、考えた」
退任時期の前倒しという決断に際し、曺貴裁監督はクラブを通じてコメントを発表している。「この決断に至っては多くの時間と思考が必要でした。クラブともたくさん話し合い、このクラブの未来の発展のため、また自分自身の現状を更にブラッシュアップするため、何ができるかたくさん悩み、考えました」と、双方合意に至るまでの熟考の過程を明かした。
さらに、「昨年3位まで行ったチームを更なる高みへ導くため努力しましたが、このシリーズは目標を達成することができませんでした。申し訳ありません」と現状の成績に対する責任に触れつつ、「京都の街にサッカー文化を育むことを目標に監督をやってきました。たくさんの嬉しい思い出、悔しい思い出。今となっては全て自分の財産となりました。本当にありがとうございました」とクラブやサポーターへの感謝を綴っている。
長崎戦の試合後には、曺貴裁監督自らがファン・サポーターに向けて直接挨拶を行う予定だ。
一部サポ反発も…浦和新監督就任は決定的
曺貴裁監督の退任後に行われるプレーオフラウンド(2試合)については、吉田達磨ヘッドコーチが指揮を執ることが併せて発表されている。
曺貴裁監督の今後の動向にもすでに注目が集まっている。すでに多くのメディアが報じているように、浦和が来季の新監督として招へいに動いている。湘南監督時代のパワハラ問題から、一部のサポーターによる反発の声もあるが、浦和の新監督就任は決定的とみられる。

