甲状腺がんの治療方法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が甲状腺がんの概要と治療方法について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「甲状腺がんを放置する」とどうなるかご存知ですか?症状や治療法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
甲状腺がんとは?
甲状腺がんとは、甲状腺の一部にできた腫瘍のうちで悪性のものです。甲状腺は、喉仏(のどぼとけ)の下あたりにあり、甲状腺ホルモンと呼ばれるホルモンを分泌する働きがあります。
原因は不明ですが、一部には遺伝性のものもあります。基本的には進行が遅くて治る可能性は高いですが、未分化がんと呼ばれる一部の種類は進行が速く、転移しやすいです。
自覚症状はあまりみられませんが、喉仏(のどぼとけ)の下にしこりができて診察した結果、見つかる場合が多いでしょう。
甲状腺がんの治療方法
甲状腺がんでは、がんの種類やステージなどに応じて治療法が決められます。危険リスクの少ない、一部の小さながんの場合は経過観察になるケースもあります。
治療を行う場合は、次のような方法が検討されるでしょう。
外科治療
放射線治療
薬物療法
それぞれの治療方法をご紹介します。
外科治療
外科治療は、甲状腺がんでもっとも多くの場合に用いられる治療方法です。手術の場合、検査結果により甲状腺をすべて摘出することもあれば、一部を残して摘出するケースもあります。
また、両側にある甲状腺の片側だけを摘出する場合もあります。
放射線治療
放射線治療は、X線やその他の放射線を用いてがん細胞の増殖を抑え、縮小させる治療方法です。
体の内側から放射線を照射する内照射と呼ばれる方法に加え、体の外側から照射する外照射と呼ばれる方法の2種類があります。内照射の場合は、放射性ヨードのカプセルを飲み込んで治療を行います。
薬物療法
薬物療法には、内分泌療法や分子標的療法があります。
内分泌療法は乳頭がんや濾胞がんで手術後の再発・転移の可能性がある場合に、甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑えるための甲状腺ホルモン薬を飲む治療方法です。

